2008年05月04日 更新
あと2人…ヤクルト・村中、九回一死まで無安打も報われず

快投も報われず…。村中は九回一死まで巨人打線を無安打に抑えた(撮影・尾崎修二)
(セ・リーグ、ヤクルト0−5巨人、7回戦、ヤクルト4勝3敗、3日、神宮)神宮に悲鳴と歓声が交錯した。九回二死一、二塁。代打・大道に球威を失った直球を痛打された。右中間を破る2点決勝適時二塁打。九回一死まで無安打無得点だった村中劇場の終演だ。
「(無安打は)意識していなかった。先に点を取られたくないという思いだった」。8回2/3で2安打3失点の好投も報われず3敗目。悔しげにスコアボードを見上げた。
八回まで球数は114に達していた。九回一死から、亀井に粘られて14球目に初安打となる右中間二塁打を浴びた。坂本の二飛で二死二塁。高田監督はマウンドに荒木投手コーチを送り、3打席3三振の小笠原の敬遠策を指示。代打・大道との勝負を選択した。
「九回は球の力がなかった。なんとか村中で九回を乗り切りたかった」と高田監督。「六、七回くらいから球の力が落ちていた。(小笠原を)大道と比較した。でも、それは結果だから」と荒木コーチは振り返った。
敗れて、借金は1。それでもプロ3年目、将来のエース候補左腕が成長した姿を見せた。高田監督は「あれだけ抑えればナイスピッチングでしょう」とたたえた。村中にとって、プロ入り最多の137球の熱投が、成長の糧になるはずだ。
(上野亮治)
■村中 恭兵(むらなか・きょうへい)
1987(昭和62)年10月25日、神奈川県生まれ、20歳。東海大甲府高から06年高校生ドラフト1巡目でヤクルト入団。同年10月14日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初登板。昨季は1軍登板なし。今季成績は6試合に登板、2勝3敗、防御率2.56。通算成績は7試合に登板、2勝4敗、防御率3.24(3日現在)。1メートル86、77キロ。左投げ左打ち。独身。年俸740万円。背番号15。
■データBOX
ヤクルト・村中は九回一死まで巨人打線を無安打に抑えながら、亀井に初安打を許し、その後3失点で敗戦投手になった。ちなみに「あと一人」で初安打を浴びて敗戦投手になったケースとしては、1963年5月26日の阪神・バッキー、66年9月26日の中日・佐藤公博の例がある。
★村中を見殺し…今季4度目の零封負け
打線が好投の村中を見殺しにした。七回二死一、三塁で福川が三振。八回二死三塁も田中が三ゴロで好機を生かせなかった。長打なしの単打5本で今季4度目の零封負け。田中は「なんとか1点と思ったけど。力不足です」。高田監督も「チャンスはうちの方があった」と悔しそうに振り返った。
■スワローズ・ダイアリー
この日の巨人戦は「ヤクルトアトムズ復活祭」(5日まで)と銘打ち、選手が1969(昭和44)年のアトムズ時代のビジターユニホーム(復刻版)を着て登場した。
球団初の試みに指定席は完売。限定4700枚のレプリカユニホーム(4500円)は飛ぶように売れ、広報担当者も「予想以上の反響にビックリです」とうれしい悲鳴を上げた。水色のレトロなユニホームは選手にも好評。川島慶は「似合いますか? うれしいです」と笑顔だった。
★入れ替え
五十嵐亮太投手(28)が2軍に降格し、代わって川島亮投手(26)が1軍昇格する。
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◆村中についてヤクルト・荒木投手コーチ
「六、七回ぐらいから球の力は落ちてきていた。行けるところまで行ってもらうつもりだったが…」