2008年05月02日 更新

小松だ!坂口だ!オリックス“遅刻コンビ”汚名返上の大活躍

気迫の投球で汚名返上の3勝目を挙げた小松

気迫の投球で汚名返上の3勝目を挙げた小松

五回、カブレラの中犠飛で二塁から一気に生還した坂口。左は捕手・嶋

五回、カブレラの中犠飛で二塁から一気に生還した坂口。左は捕手・嶋

 (パ・リーグ、オリックス6−1楽天、9回戦、楽天6勝3敗、1日、京セラD大阪)“遅刻コンビ”の歯車がガッチリとかみ合った。先発・小松が自己最多の9奪三振&3勝目。坂口は大激走だ。

 「すみません。これからも必ず勝つので、気を引き締めて頑張ります」

 お立ち台で、2年目右腕が頭を下げた。先月29日の同カード(京セラドーム)でデーゲームをナイターと勘違い。約3時間の大遅刻をした。

 翌30日、長村管理部長から厳重注意とともに罰金20万円を通達された。「僕が(時間を)確認しなかったのが悪い」。年俸1400万円で貯金もあまりない? 小松は同部長に頼み込んで「1年間の分割払い」を認めてもらった。そんな償いのマウンドは7回1失点だ。

 「足がもつれていたでしょ。(スライディングキャッチした中堅・鉄平の)体勢を見ていけると思った」とは坂口だ。五回無死一、二塁。カブレラの飛球で何と二塁から生還した。こちらは今年1月、フィリーズ・田口との合同自主トレに約2時間遅刻。メジャーリーガーを激怒させた男が汚名を返上した。

 「恥ずかしかった。(遅刻を)気にしないように気遣ってくれたナインに感謝したい」。小松に笑顔が戻った。ここから巻き返しだ。

(阿部祐亮)

★ウイニングボールは病床へ

 小松はウイニングボールを病床にささげる。福島・勿来工高時代の同級生の父親が、病で倒れたという。「地元に帰ったときも、すごくよくしてもらった。最高のプレゼントになると思ったし、元気を出してほしかった」と話す背番号28の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。


■小松聖(こまつ・さとし)

 1981(昭和56)年10月29日、福島県生まれ、26歳。勿来工高から国士舘大、JR九州を経て07年大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックス入団。今季は9試合に登板し3勝0敗、防御率1.54(1日現在)。1メートル80、78キロ。右投げ右打ち。独身。年俸1400万円。背番号28。

■坂口智隆(さかぐち・ともたか)

 1984(昭和59)年7月7日、兵庫県生まれ、23歳。神戸国際大付高から03年ドラフト1巡目で近鉄入団。05年の分配ドラフトでオリックスへ。今季は33試合に出場し打率.296、0本塁打、5打点(1日現在)。1メートル80、76キロ。右投げ左打ち。独身。年俸1500万円。背番号52。

◆小松についてオリックス・コリンズ監督

 「遅刻と(好投)は関係ない。ストライクが先行し、緩急もあった。大事なところで、しっかりと抑えていた」

◆五回に1号3ランを放ったオリックス・ラロッカ

 「入ってくれと思いながら走った」