2008年05月01日 更新

“鬼門”にも勝って5連勝!日本ハム・ダルビッシュは強し!

七回のピンチを切り抜けてガッツポーズのダルビッシュ。“鬼門”に苦しみながらもハーラー単独トップの5勝目をあげた=撮影・戸加里真司

七回のピンチを切り抜けてガッツポーズのダルビッシュ。“鬼門”に苦しみながらもハーラー単独トップの5勝目をあげた=撮影・戸加里真司

ダルビッシュは梨田監督(左)と歓喜のハイタッチを交わした

ダルビッシュは梨田監督(左)と歓喜のハイタッチを交わした

 (パ・リーグ、ロッテ3−6日本ハム、8回戦、4勝4敗、4月30日、千葉)もう“鬼門”とは言わせない。ダルビッシュが千葉マリンで初白星。7度目の登板でようやく挙げた勝利にも、この男にとってはどこ吹く風だ。

 「そういうこと(鬼門)は何も考えないので。2ケタ被安打はプロ3度目? その2つとも負けていますよね。勝てているのが今の成長だと思います」

 同球場は過去6戦で0勝3敗、防御率6.15。この日も7回10安打3失点で被安打、失点ともに今季ワースト。3奪三振も今季最少だった。それでも5勝目。防御率は1.07に落とし、楽天・岩隈(0.57)に次ぐ2位となったが勝利数、勝率(1.000)、奪三振数(54)でリーグ3冠。この白星でパ・リーグ本拠地を制覇した。まさに無敵だ。

 ダルビッシュは、悩みを抱えていた。完封勝利を飾った3・20の開幕戦(対ロッテ、札幌ドーム)に「気合を入れすぎて、その後(気が)抜けていたのかもしれない」。軽度の“燃え尽き症候群”に陥っていた。

 今季7戦5勝の好成績にも「開幕戦以外は全部悪い」と振り返る。だが、再び燃える材料ができた。武田勝が左手親指の骨折で長期離脱。緊急事態に黙っていられなかった。前日4月29日、吉井投手コーチに異例となる中4日での登板を志願。結局はスウィーニーが中5日で先発したが「じゃあ、ボクもいきますよ」と、自身も中5日での先発を直訴した。

 4月を終えて17勝15敗1分けで首位・西武と2差の3位。「打線がいい点の取り方をして、ダルビッシュも助かった」と梨田監督。苦しいときほど頼りになる。それがエースというものだ。

(吉村大佑)

★ダルビッシュの励みは野茂「頑張っていると思う」

 今年1月に自主トレをともにした野茂英雄投手(39)の存在が、ダルビッシュの励みになっている。米大リーグ、ロイヤルズから戦力外通告されたが「何とか(現役を)続けようと頑張っていると思う。そんな大変な中でも僕のことを気にかけてもらっているので、僕は自分のことをやるだけです」。結果を残すことで“恩返し”をするつもりだ。

★今季初4番の稲葉が4号4安打「あの1点は大きい」

 稲葉が今季初の4番で4号ソロを含む4安打の大暴れ。三塁打が出ればサイクル安打となる九回にダメ押しの左前適時打を放ち「(サイクルの)意識はあったけど、あの1点は大きい」と笑顔を見せた。だが、それも一瞬。「ダルビッシュはローテを崩しても嫌な顔をせずにやっている。それに甘えてはダメ」と気を引き締めた。

★多田野が1軍合流、2日の楽天戦で初先発へ

 大学生・社会人ドラフト1巡目の多田野(前アスレチックス3A)が、2日の楽天戦(札幌ドーム)で初先発することがわかった。多田野はこの日、1軍の練習に合流。「(球数など)正直、どこまで投げられるかわからないけど、できるだけチームに貢献したい」と意気込んでいた。

★武田勝が前半戦絶望的…練習中に左手親指骨折

 前日29日の練習中にフリー打撃の打球を受けて左手親指を骨折した日本ハム・武田勝投手(29)が30日、都内の病院で局所麻酔による骨の整復手術を受けた。左指を4−5週間ほど固定するため、前半戦の復帰は絶望的となった。1軍復帰時期について梨田昌孝監督(54)は「3カ月近くかかる。8月の連戦が続くときに戻ってきてくれれば」と語った。

★アレレ?中田がプロ初ナイターで2失策「話にならん」

 中田がプロ初のナイターとなったイースタン・リーグ、湘南戦で2失策を犯した。七回二死二塁で下窪の緩い三ゴロを後逸すると=写真、続く小池のゴロもポロリとやって首をひねった。「(ナイターは)関係ない。話にならん」。打撃でも同じルーキーの阿斗里(帝京高出)に見逃し三振を喫するなど、4試合ぶりの無安打に終わった。

(平塚)