2008年04月30日 更新

出た!155キロ…ヤクルト・由規、イースタン初先発で2勝目

プロ初先発で白星をあげた由規(左)は梶本とハイタッチ。スタンドには約300人のファンが詰めかけた(撮影・大橋純人)

プロ初先発で白星をあげた由規(左)は梶本とハイタッチ。スタンドには約300人のファンが詰めかけた(撮影・大橋純人)

 ヤクルトのルーキー、由規(よしのり)投手(18)=仙台育英高出=が29日、イースタン・リーグの西武戦(戸田)で公式戦初先発。5回を4安打2失点に抑え、2勝目を挙げた。プロ入り後最速となる155キロを記録した。26日に1軍でプロ初勝利をあげたロッテ・唐川侑己投手(18)=成田高出=の活躍に刺激を受け、結果を出した。

 バシッ!! 由規の剛球に球場中がどよめいた。三回一死走者なし、星に投げた4球目。外角高めの直球にスピードガンは、プロ入り後最速となる155キロを表示した(判定はボール)。

 「公式戦初めての先発でしたが、緊張はしませんでした。球自体は走っていたし、良いテンポで投げられたと思います」

 4回6失点で2軍落ちした3月13日のオープン戦(ソフトバンク戦、神宮)以来、47日ぶりの先発。左足首の違和感のため鳴りを潜めていたMAX157キロの剛球が復活した。ノーワインドアップに改造し「左足をゆっくり上げることを心がけた」という新フォームで制球も格段に安定した。

 由規を刺激したのはライバルの活躍だ。“ビッグ3”と呼ばれたロッテ・唐川が、26日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で初登板初勝利の衝撃デビューを飾った。

 埼玉・戸田寮でテレビ観戦していた由規は18歳らしく、絵文字が動くデコメールで祝福。「唐川からは『次もがんばる』と返ってきました。やる気が出ましたね」と闘争心に火が付いていた。

 五回に連打を浴びて2失点したが、八木沢2軍投手コーチは「四球も1つと安定していた。取り組みの成果が出ている」と高く評価。「投球術などやることはたくさんある」とすぐには1軍に上げず、黄金ルーキーをじっくり育てる方針だ。

 次戦は5月6日の湘南戦(平塚)。「早く1軍に上がれるよう、自分が納得するまでやっていきたいです」。唐川と同じステージへ−。1日でも早い1軍昇格を目指す。

(長崎右)

★その時

 仙台市内でタクシー会社を経営する父、均さん(47)と母、美也さん(48)も休日を利用して観戦した。中継ぎで初勝利をあげた24日の楽天戦(八王子市上柚木)のウイニングボールを手渡されたという均さんは、「きょうは良いボールを投げていたね」と息子の成長を実感した様子。この日のウイニングボールは…。由規は「せっかくなので自分で持っておきます」と大事そうにカバンにしまっていた。