2008年04月29日 更新

日本ハム・中田に喝!大沢氏、張本氏の2人が直接指導へ

球界ご意見番の大先輩から、直接指導を受けることになった中田。“喝”が効くか…

球界ご意見番の大先輩から、直接指導を受けることになった中田。“喝”が効くか…

 元日本ハム監督の大沢啓二氏(76)=写真中=と、同OBでプロ通算3085安打の日本記録を持つ張本勲氏(67)=同下=が、日本ハム・中田翔内野手(19)=大阪桐蔭高出=を直接指導するプランがあることが28日、わかった。野球界のご意見番が、2軍調整中の中田に「喝!!」を入れる。

 プロ野球界の大御所2人が中田のために動き出す。元日本ハム監督の大沢氏、かつて『安打製造機』の異名を取った張本氏が、1軍昇格を目指す19歳を直接指導する夢プランが浮上した。

 「球団には打撃コーチもいるし、出しゃばったことはしないが、OBだし社会人としての心構えを教えたい。将来のスター候補だからね。野球界のために手助けになればいい」と大沢氏。2人はTBS系の『サンデーモーニング』で共演し、かねてから後輩の指導に意欲を示していた。

 大沢氏はすでに球団幹部へ内々に電話で打診、了承を得た。“大沢親分”が精神面のアドバイスを送れば、張本氏にはプロ通算504本塁打の長打力に加え、同3085安打を放った広角打法の伝授が期待される。関係者によれば、張本氏は「機会があれば話してみたい」と中田との対面を熱望しているという。

 大沢、張本両氏といえば、現役時代から豪放らいらくさでも人気を得ていた。今回、中田に同じにおいを感じているからこそ、“かわいさ”も募る。スケールの大きい選手に育ってほしい、という先輩としての思いがあった。

 日程などは調整中だが、早ければ5月中にも臨時打撃コーチとして千葉・鎌ケ谷市の2軍本拠地を訪れ、“張本塾”が開講される。

 この日の中田は練習が休みのため2軍合宿所で休養したが、イースタン・リーグでは最近7試合で24打数9安打、打率.375と好調をキープ。上向きな打撃に大先輩の「喝!!」が注入されれば…。1軍昇格もグッと近づくはずだ。

(吉村大佑)

★中田、宿舎で充電

 練習休日となったこの日、中田は千葉・鎌ケ谷市の2軍合宿所で休養にあてた。26日に右手親指の付け根を痛めたが試合出場に支障はなく、30日にはイースタン・リーグの湘南戦(平塚、試合開始は午後6時)でプロ初のナイトゲームが控える。水上2軍監督は「ボールの見え方が夜だと変わる。戸惑うかもしれない」と心配顔だが、中田は「大丈夫だと思いますよ」とやる気満々だ。

★梨田監督「勉強して」

 梨田監督は千葉市内の選手宿舎で報道陣に対応。中田の1軍昇格については「今の状態で上(1軍)で(プレーする)となると、いい結果は出ない。守備でも投手陣に負担をかける」と、しばらくは見送る方針。「19歳くらいは(技術などを)一番吸収できるとき。(今は)野球に集中して勉強してほしい」と猛特訓を積ませる考えだ。


■大沢 啓二(おおさわ・けいじ)

 1932(昭和7)年3月14日、神奈川県生まれ、76歳。神奈川商工高から立大を経て56年に南海入団。65年に東京に移籍し、同年引退。現役通算は10年間で988試合に出場、打率.241、17本塁打、191打点。引退後はロッテ、日本ハムの監督や球団常務などを歴任。監督通算成績は1547試合、725勝723敗99分、勝率.501。リーグ優勝1度。「大沢親分」の愛称で親しまれている。現野球評論家。

■張本 勲(はりもと・いさお)

 1940(昭和15)年6月19日、広島県生まれ、67歳。浪商高(現大体大浪商)から59年に東映(現日本ハム)入団。1年目から125試合に出場し、新人王を獲得。62年には東映初の日本一に貢献。76年に巨人、80年にロッテへ移籍。同年、前人未到の通算3000安打を達成。81年に現役引退。90年に殿堂入りを果たした。主なタイトルはプロ野球タイ記録の首位打者7度(61、67−70、72、74年)。最多安打3度(70、72、76年)。通算2752試合に出場、打率.319、504本塁打、1676打点、319盗塁。左投げ左打ち。