2008年04月27日 更新
【大学】江川超えた!早大・佑ちゃん、2年4月に10勝目

再三、走者を出しながらも6回2失点でリーグ戦通算10勝目をあげた斎藤(撮影・小倉元司)

1977年、法大の怪物・江川はリーグ戦で白星を積み重ねた
東京六大学野球第3週第1日(26日、神宮)佑ちゃん、モヤッと10勝目。1回戦2試合が行われ、早大は法大を3−2で下して先勝した。先発した斎藤佑樹投手(2年)はリーグ戦通算10勝目を挙げたが、一時は逆転を許す6回4安打5奪三振4四球の2失点。今季掲げた「無四球」「全試合完投」の2つの目標がついえ、不満の残る内容だった。
◇
まるで敗戦投手のようだった。試合後のヒーローインタビュー。斎藤がみけんにしわを寄せ、唇をかみ締める。昨秋、リーグ戦初黒星をつけられた法大に“雪辱”し、節目の10勝目も挙げた。それでも内容に満足できなかった。
「調子はよくなかった。力が入った。きょうはワセダにいたから勝てた試合です」
1万5000観衆から時折、ため息が漏れた。いつもの斎藤ではない。一回、先頭打者に四球。二回に先制点をもらったが、四回に連打で2点を失い、一時は逆転された。6回4安打4四球で降板。今季の目標に掲げていた「無四球」「全試合完投」がついえた。
苦しんだ末の通算10勝目。2年生4月の到達はリーグ最速ではないが、元巨人・江川(法大、2年生5月)や織田(早大、同)、ヤクルト・加藤(慶大、同)を超えるペース。しかし、斎藤は「こんなところで足踏みしていられない。もっと上を目指したい」とどん欲だ。
「数字じゃなく、自分が投げる試合は(すべて)勝ちたい。これからよくなると思う」。次戦は5月3日の立大戦。苦しんだ節目の勝利が佑ちゃんをさらに成長させる。
(近藤安弘)
★佑ちゃんTALK
−−法大には昨年、リーグ戦初黒星を喫した
「去年、何かとあって、少し気にしていましたけど、いつも通りのピッチングをしようと心がけました」
−−四回に失点した
「あのピンチを抑えられれば、もっと楽に勝てたと思う」
−−大石が好リリーフ
「応武監督には次の週も考えて、5−6回くらいでいいといわれた。自分としては完投する気持ちで投げた。大石が後ろにいるのは心強いです」
−−今後の目標は
「接戦の中で勝てるピッチャーにならないといけないと感じました。ここからが大事。調子を上げていきたいです」
★参りました
★その時
斎藤の父・寿孝さん(59)と、母・しづ子さん(48)がバックネット裏の2階席で観戦。節目の10勝目にも寿孝さんは「記録は気にしない。4年間きっちりこなして、年輪がスカスカではなく、しっかりした樹になってくれれば」。しづ子さんは「親としては(記録より)けがなくやってくれれば」とホッとした様子だった。
★法大・亀谷、佑ちゃんは「制球力落ちた」
四回に一時は逆転となる中前2点適時打を放った亀谷(かめがい)は、斎藤について「特に進化した点はない。昨秋よりコントロール(制球力)が落ちたと思う」と強気に話した。逆転打は落ち切らなかったフォークをとらえた。「明日(第2戦)につながる打撃ができた。何とか勝ち点をとりたい」と巻き返しを誓った。
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◆法大・金光監督
「早大は斎藤君のあとにも力のある投手が出てくる。それにしっかり対応しないと。打線が何とかできるように集中したい」