2008年04月26日 更新

楽天・岩隈、ダルの目の前で8回1失点4勝!堂々2冠投

ダルビッシュの前で快投を演じた岩隈。リーグ2冠だ(撮影・戸加里真司)

ダルビッシュの前で快投を演じた岩隈。リーグ2冠だ(撮影・戸加里真司)

岩隈の好投にベンチの野村監督もご機嫌

岩隈の好投にベンチの野村監督もご機嫌

 (パ・リーグ、楽天6−1日本ハム、6回戦、3勝3敗、25日、Kスタ宮城)相手ベンチでチラチラと姿を見せるダルビッシュの視線を受けながら、岩隈が粘りの投球を見せた。許した4安打のうち3本が長打。それでも8回を最少の1点に食い止めた。リーグトップタイの4勝目。防御率は0.57でトップをキープ。堂々の2冠に立った。

 「自分なりに粘りの投球ができたと思う。1点は仕方ない取られかた。気持ちの切り替えもできました。あとを0点に抑えられてよかったです」

 先発予定だった前日24日のソフトバンク戦が雨天中止。直訴してスライド登板したが、その影響を感じさせない快投だった。四回に許した13イニングぶりの自責点も、中堅前にポトリと落ちる稲葉の二塁打と、高橋の高く弾んだ内野安打からと不運が重なっただけだった。

 登板が流れた前夜(24日)は、テレビで日本ハム−オリックス戦を観戦。9回2失点のダルビッシュの投球に熱い視線を送った。「まだ数字は意識していないけど、ダルビッシュに負けたくない。刺激になっています」。ライバルの活躍に闘志メラメラだ。

 目指すは、4月の月間MVP。試合前には打者部門の最有力候補、山崎武に、「ダブル受賞しようぜ」とハッパをかけられた。岩隈も「できるなら獲りたいですね」と楽天の投手としては初の受賞に意欲を見せている。

 「安心して見ていられた? そうだね。今年の働きは完全にエースでしょう」。野村監督も絶賛する。チームも3連勝で5日以来の貯金生活に突入。絶対的エースがいる限り、野村楽天の未来は明るい。

(越智健一)

★助っ人2人で全得点

 リックとフェルナンデスの助っ人コンビが岩隈を援護。2人で6安打6打点と全得点をたたき出した。一回、先制の2号ソロを放ったリックは「これが今季最後の本塁打にならないことを願うよ」と笑顔。その後も五回に中押し、八回にダメ押しの適時打を放ち、今季初のお立ち台でファンの声援にこたえていた。

◆楽天・紀藤投手コーチ

 「防御率0点台でモチベーションが高まっている」

◆楽天・山崎武

 「最後まで投げてほしかったなあ。印象度が違うから」


■データBOX

 【1】楽天が3連勝で貯金を1とした。借金返済からの貯金は今月1日にロッテに勝ったとき以来、球団史上2度目。
 4月は10勝目(9敗)。球団創設1年目の05年から昨年までの4月の月間勝利数は5→6→10。今月残り4試合を1勝すれば「4月の月間勝利数」更新、あと2勝で球団初の「4月勝ち越し」となる。
 【2】岩隈が今季4勝目(1敗)。岩隈が4月までに4勝するのは近鉄時代の03、04年(ともに4月終了時5勝)以来4年ぶり3度目。現在の防御率は0.57。4月終了時点では03年の1.90がこれまでの最高で、今季はこれを大きく上まわっている。

★ノムさんのつボヤキ

 ――3連勝です

 「理想的なゲームでしょう。エースが抑えて、3、4番が打って先制、中押し、ダメ押し。これ以上ないね」

 ――3連戦の初戦を勝てたのも大きい

 「先手必勝という言葉もあるしね。あとの試合が非常に戦いやすい」

 ――岩隈の投球は

 「悪いとは思わなかったよ。1点は不運。不運な安打が2本続いて、一番いい当たり(スレッジの左犠飛)がアウトになってあれはラッキー。そこを最少失点で抑えてくれたからね。今年は安定感がありますよ」

 ――オープン戦のころは「エース候補」と呼んでましたが

 「今季の働きぶりは“完全なエース”でしょう」

 ――防御率も0点台が続いています

 「ダルビッシュがいい刺激になっているんじゃない? 競う相手がいるというのはいいこと。投手のタイトルでは、勝ち星よりも防御率を競ってくれるほうが、監督としては助かるね」

 ――チームも貯金1

 「うーん。まだ少ないですな。微々たる貯金で、すぐなくなっちゃう。もっといっぱいためたい」