2008年04月26日 更新
巨人、執念の5人リレーで締めた!クルーン3連続奪三振

九回を3者三振に斬ってとったクルーン(左)は、阿部とハイタッチ(撮影・今野顕)
(セ・リーグ、阪神1−3巨人、4回戦、2勝2敗、25日、甲子園)勝利へ、執念の継投だった。最後は守護神クルーンの3者連続三振でゲームセット。5回を1点に抑えた木佐貫から藤田−門倉−山口−クルーンと5人のリレーで虎打線を封じ込んだ。
「記録は意識しなかったけれど、相手は首位の阪神だったし、気合が入っていた。こういう勝ちゲームで使ってくれた監督にお礼を言いたい」
阪神の反撃の芽を摘んだのが、ロッテから新加入、1軍投手最年長の35歳、藤田だ。2点を勝ち越した六回に登板し、1回を無安打無失点。橋本武広(西武など)に並んでいた連続救援登板のプロ野球記録を「527試合」に更新した。
がけっぷちを味わった男がG投の屋台骨を支える。昨年10月、ロッテから突然、呼び出された。FA権を獲得していた藤田はその話し合いと思い、球団事務所に足を運んだ。しかし、告げられたのが戦力外通告。薮田(現ロイヤルズ)、小林雅(現インディアンス)とともに「YFK」で、一時代を築いた左腕は、がく然とした。
励ましてくれたのが、長女・彩加ちゃん(9)だった。ぽっちゃり体形だった彩加ちゃんが目指すのはモデル。子供ながらにダイエットしながら必死に夢に向かって突き進む姿を見て、パパは奮い立った。念願がかない、彩加ちゃんは今年2月に小学生向けファッション雑誌でモデルデビュー。宮崎キャンプ中だった藤田は発売日にすぐ書店で雑誌を購入した。
「これは通過点。ここから、誰にも超えられないような試合数を投げていきたい」
豊田の故障離脱で不安視されたリリーフ陣は、ベテラン&若手が融合し安定感が出てきた。強力先発陣だけではない。藤田ら“陰”の存在も逆襲には欠かせない。
(桜木理)
★クルーンMAX160キロ!
3連投のクルーンが九回に登場し、3者三振で6セーブ目をあげた。鳥谷への初球に最速160キロをマーク。「まっすぐもフォークもよかった」と充実の表情を浮かべた。巨人で初の甲子園登板に「熱狂的な(阪神)ファンの厳しいヤジの中、(伝統の一戦で)投げるのを楽しみにしていたよ」と涼しい顔だった。
★木佐貫、チーム最多3勝目
木佐貫が5回1失点で3勝目を挙げた。同点の六回一死二、三塁で打順が回り、代打を送られた。この回に勝ち越した後は、ベンチから戦況を見守った。チーム最多の3勝目にも「リズムが良くなかった。1イニングに2四球が2度もあったら駄目。野手のリズムを崩してしまった」と、笑顔はなかった。
■データBOX
巨人・藤田が六回に2番手で登板し、連続リリーフ登板を527試合とした。これは橋本武広(ロッテなど)の持つ526試合を抜くプロ野球新記録。藤田はロッテ時代の98年4月4日の近鉄戦で初登板して以来、すべて救援で登板。
ちなみにメジャーリーグの連続リリーフ登板は、ジェシー・オロスコ(メッツなど)の持つ1199試合。初登板からでは、ジョン・フランコ(メッツなど)の1119試合がある。
◆山口について巨人・尾花投手総合コーチ
「もともといい球を持っている投手。八回は山口? そうなるでしょう」
■ジャイアンツ・ダイアリー
試合前の練習中。クルーン、小笠原、ヨシノブがソワソワしていた。今季初となる甲子園での公式戦。3月の練習試合(無観客試合)に帯同しなかった選手にとってはリニューアル後は初めて訪れる“聖地”だったのだ。
狭かったロッカールームが広くなり、グラウンドやブルペンに通じる通路も一新された。ただ、全く変わらないのが阪神ファンの多さ。スタンドを見回したクルーンは「メニー・メニー・クレージー・ファンね」と戦闘モードに入っていた。
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◆藤田の新記録に巨人・原監督
「きょうのような形で存在感を示してくれたのは大きいですね」