2008年04月24日 更新

またつながった!巨人・坂本V打に長嶋さん大はしゃぎ!

ヤングパワー炸裂(さくれつ)だ。七回に決勝打を放った坂本は木村拓の適時打でホームイン=撮影・今野顕

ヤングパワー炸裂(さくれつ)だ。七回に決勝打を放った坂本は木村拓の適時打でホームイン=撮影・今野顕

ミスターも大喜びだ。今季3度目の観戦で初勝利を見届けた=撮影・塩浦孝明

ミスターも大喜びだ。今季3度目の観戦で初勝利を見届けた=撮影・塩浦孝明

 (セ・リーグ、巨人6−2横浜、4回戦、巨人3勝1分、23日、東京ドーム)君はもうスターだ!! 高卒2年目の巨人・坂本勇人内野手(19)が23日、横浜4回戦(東京ドーム)の七回に決勝タイムリーを放った。バックネット裏から見守った長嶋茂雄終身名誉監督(72)に“3度目の正直”となる初勝利もプレゼント。チームは今季2度目の逆転勝ちで、3カードぶりの勝ち越しを決めた。

 「ハヤト・コール」は止まらない。必死に振り抜いた打球が、遊撃手・石井のグラブの先をかすめ左前に抜けた。七回二死一、三塁。新リードオフマン坂本が決勝タイムリーを見舞った。

 「いや〜、シビレましたね。チャンスで回ってきたので、燃えながら打席に入りました。ここで打てばヒーローインタビューかな、と思っていましたよ」

 阿部が四球で出塁し、ゴンザレスが死球でつなぎ、谷が同点タイムリー。そして…。先輩たちが作ってくれたチャンスを19歳がモノにした。

 興奮のるつぼと化した七回。この日、球場を訪れた長嶋茂雄終身名誉監督が陣取ったバックネット裏の球団ブースも熱くなった。谷の打席では「さあ谷、もう一本いけ」と響いた。坂本の一打が出たときには、左手でテーブルをバンバンたたき、つけていたスイス製の高級時計「フランク・ミューラー」の留め金が外れた。

 2月の宮崎キャンプでは、一目散にかけより、3月には巨人ファンの財界人が集まる「燦燦会」で、坂本を横に呼びつけ出席者に紹介した。孫のような坂本の活躍にミスターは大喜びだった。

 「来られていたのは、聞いていました。そんな試合で勝利に貢献できて光栄です」。昨年、生観戦で11勝6敗のミスターに、今季3試合目にしてようやく白星を贈った。

 プロ2年目。何もかもが初体験。前カードの広島遠征では原監督に高級料亭に連れて行ってもらった。テーブルには大きなものならば、1万円以上する「幻の高級魚」と呼ばれる赤ムツ。高級だとはいざしらず、パクリと食べた坂本の歯茎には、小骨が刺さるハプニング。同席した円谷、高見マネジャーに骨抜きで抜いてもらうなど初々しさもみせた。

 「思い切ってやることだけを考えています。このまま、いい流れで頑張りたいです」

 今や、「主力」と呼んでいいだろう。全国のG党の期待を一身に背負う19歳が、スター街道をひた走る。

(桜木理)

★「泣き虫王子」が立派に成長

 大観衆の前でも物おじせず堂々とプレーする坂本だが、小さいころはヤクルト・由規(よしのり)と同じような? 「泣き虫王子」だった。

 兄・勇太さん(25)の友人で、坂本が所属した伊丹シニアの先輩・野間口がこう証言する。「小さいころの印象といえば、ピーピーと泣いていたことですかね」。成長を続ける19歳だが、そんなほほえましい時代もあった。

◆坂本の活躍に巨人・原監督

「逆転打だろ。たいしたモンだ。しぶとさも出てきたね」

■坂本のお立ち台アラカルト

 ★劇的決勝打 07年9月6日の中日戦(ナゴヤドーム)、延長十二回二死満塁で代打出場し、中前に2点適時打。プロ初安打が劇的V打となった。初めてのお立ち台では「原監督に思い切りいけといわれていたので気持ちでいきました」と興奮
 ★驚がく満塁弾 08年4月6日の阪神戦(東京ドーム)で、五回にプロ初本塁打となる満塁弾を放ち「最高です。打った瞬間は覚えていない。打っちゃったって感じ。みんな喜んでくれるのでホームランはうれしいです」と笑顔
 ★初の猛打賞 同18日の広島戦(広島)でトップバッターに抜擢(ばってき)され、3安打1打点のプロ初の猛打賞で勝利に貢献。「(2番の)亀井さんと若い2人で頑張っていこうと話していたんです」と目を輝かせた

★G党の声

◆森井美穂さん(27)=江戸川区、店員

「坂本くんは大物の雰囲気を持ってる。巨人にやっとイケメンのスターが出てきて、うれしい」

◆薬袋良之さん(46)=川崎市、会社員

「大矢さん、寺原を代えてくれてありがとう。それから原さん、谷をずっと使い続けてよ」

◆城山一輝さん(36)=練馬区、会社員

「横浜にはしっかり3タテ食らわせておいて、勢いつけて甲子園に乗りこんでもらいたいね」