2008年04月24日 更新

待ってました!「S」つかなくても巨人・クルーン3人締め!

クルーンが九回をピシャリで、この日もチームにカツを入れた=撮影・今野顕

クルーンが九回をピシャリで、この日もチームにカツを入れた=撮影・今野顕

 (セ・リーグ、巨人6−2横浜、4回戦、巨人3勝1分、23日、東京ドーム)大歓声の中、九回のマウンドにクルーンが帰ってきた。祖母の葬儀から戻り、堂々の凱旋(がいせん)登板だ。

 「きょうはチームの勝利に貢献できてうれしい。時差ボケも解消されてないし、今はほっとして疲れを感じているよ」

 再来日翌日のマウンドだった。長旅の疲れも感じさせず、最速157キロをマーク。わずか9球の3人締めだ。

 前日22日は連敗中のチームへの思いから日本到着後、成田空港から志願して宇都宮へ直行。登板こそなかったが、ブルペンで準備するなどチーム愛を全身で表現した。この日もセーブのつかない場面ながら、原監督から「ボクとしても雄姿が見たかった」と送り出され、その期待に応えた。

 「祖母にちゃんとお別れできてほっとしている。これからも祖母の思いを背負ってマウンドに立つよ」

 試合後はベンチの隅で1人、目元をぬぐったクルーン。今やチームの“闘争心の象徴”にもなった守護神が巨人の最終回を守り続ける。

(星直樹)

★こちらは白星つかず、グラ6回2失点

 中5日で先発したグライシンガーは6回2失点。六回に3安打などで2点を失ったが、五回までは二塁を踏ませない快投だった。「調子は良かった。打者のみんなが逆転してくれてよかった」。最近3試合は負け知らず。昨季最多勝(16勝)右腕がローテの柱となっている。

★谷、逆転演出打!

 いぶし銀の働きだ。六回に代打で登場した谷はいきなり右前打を放つと、七回には木塚から三遊間を抜く同点タイムリー。原監督が「谷が雰囲気を変えてくれた」と絶賛したように、逆転劇の立役者となった。亀井との併用が続いているが「しっかりと準備はしている」。お立ち台に呼ばれたが、坂本と木村拓に譲る男気も見せた。

◆勝因について巨人・伊原ヘッドコーチ

「ごますりじゃないけど、きょうの殊勲は(谷を投手と代えずに残した)監督の采配(さいはい)ですよ」

◆代打でダメ押し2点適時二塁打を放った巨人・木村拓

「谷と坂本がいい感じで逆転してくれたから、オレもつないでやるぞという気持ちだった」

◆クルーンについて巨人・香田投手コーチ

「アメリカでもしっかり準備してきてくれた。心の整理もついたみたいだね」

■ジャイアンツダイアリー

 バーンサイドが日本ハムの新人・中田に驚嘆の声をあげた。「あれで19歳なんだよね。すごいパワーだよ」。川崎市のジャイアンツ球場で行われた2軍戦に先発登板。四回の2打席目に中前打を許し、ここから4安打で2失点した。「甘い球をしんでとらえられたよ」と失投を悔いた。 それでも6回を2失点で勝利投手となった。「調子を考えると2点で抑えられたことに満足している」とニッコリ。“第3の外国人投手”が準備万端整えて1軍からの出動要請を待っている。