2008年04月23日 更新
因縁マッチ再燃!楽天・山崎武、パウにまたぶつけられ激怒

三回、パウエル(右端)の山崎武(左端)への死球で両軍が本塁付近に集まってあわや乱闘…。VsオリックスのあとはVs山崎武。パウエルは“激闘続き”ですな(撮影・戸加里真司)
(パ・リーグ、楽天4−3ソフトバンク、4回戦、ソフトバンク3勝1敗、22日、Kスタ宮城)鬼の形相だ。死球を受けた山崎武が、マウンドのパウエルをにらみつける。両軍ベンチから選手、コーチが飛び出して乱闘寸前。杜の都で因縁の火が燃え盛った。
「完全に当てにきやがった。あのバーカ!!」
怒りは試合後もおさまらない。パウエルからの死球は3度目。パウエルがオリックス時代の05年、巨人時代の06年にいずれも右手に当てられ骨折。出場選手登録を抹消させられた苦い思い出がある。
“事件”は三回に起きた。二死走者なし。「絶好の当てごろ」と感じた山崎武は、普段より15センチほどベースから離れて構えた。それでも内角をエグられ、球はユニホームをかすめた。「予告死球だもん。売られたケンカは買いますよ」。パウエルが内角攻めを予告する記事も目にしていただけに、黙っていられるはずがない。
「あんなのといっしょに野球をしているのが恥ずかしい。自分がどういう状況で投げさせてもらっているのか考えろ」
パウエルがオリックスとの二重契約問題で揺れていたときから「日本の野球がナメられている証拠だよ」と怒りを口にしていただけに、我慢できなかった。
「オレにだって家族がいるし、そんなことでけがをさせられたらたまらない。次も当てられたらまたいくよ。今度こそ暴れてやる!!」
守るべき家族のため、そして愛する日本野球のため、徹底抗戦の構えだ。パウエルVsオリックスよりも根が深い山崎武Vsパウエル。これで終わるとは思えない…。
(越智健一)
★パウエル「彼が怒っても、僕はやめない」
山崎武に死球を与えたパウエルは試合後、内角を攻める投球スタイルの正当性を主張した。「投手は内角を攻めないといけない。僕が内角を攻めて彼が怒っても、僕はやめない。それは野球の一部だからしようがないことだ」。来日8年目のパウエルは現役投手最多となる通算74与死球。02、03、05、06年と過去4度、シーズン最多与死球を記録している。
★野村監督、逃げ切り勝利に「ヒヤヒヤバクバク」
終盤を小刻みな継投で逃げ切り勝ち。1点差試合はここまで1勝9敗と接戦での弱さを見せていたが、これで借金返済まで1。九回は、20日の西武戦で延長十回に暴投で決勝点を与えた青山を投入。「いつもと違う青山だった。フォークを多投していたしね。まあ、ヒヤヒヤ、バクバクさせられるよ」と野村監督は心臓に悪い試合展開に苦笑いだった。
★朝井、粘投2失点3勝目
朝井が七回途中まで8安打を許しながら、小久保の2ランによる2点に抑え、今季3勝目。三回の乱闘騒ぎの直後に失点したが「山崎さんの闘争心でボクも火がつきました」と粘りの投球を見せた。06年のこの日も白星を挙げ、そのまま入籍。2回目の結婚記念日も白星で飾り「マウンドでは特別な意識はなかったけど、勝ててよかった」と笑顔を見せていた。
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◆九回を3者三振で締め、4セーブ目を挙げた楽天・青山
「1点差だし、しっかり抑えたかった。自分の球に自信を持って投げました」