2008年04月23日 更新

ハーラー単独トップ4勝!ヤクルト・石川が今季チーム初の完投

石川が今季チーム初の完投勝利でハーラートップの4勝目。福川(左)も「よしよし」と頭をたたいて祝福した(撮影・岡田亮二)

石川が今季チーム初の完投勝利でハーラートップの4勝目。福川(左)も「よしよし」と頭をたたいて祝福した(撮影・岡田亮二)

1メートル69の“小さな巨人”石川が力投した

1メートル69の“小さな巨人”石川が力投した

 (セ・リーグ、広島1−8ヤクルト、2回戦、1勝1敗、22日、広島)今季チーム初の完投でハーラー単独トップの4勝目。うれしさのあまり? ベンチ裏にスニーカーを忘れた石川は、スパイクのまま帰りのバスに乗り込んだ。関係者が慌てて取りに戻ったが、ナインの爆笑に苦笑いだ。

 「中継ぎ陣もだいぶ投げてきていたので、1人で投げきりたかった。インサイドを攻められたのが良かったですね」

 完ぺきな96球だった。左打者の内角へのシュートを効果的に使い、わずか4安打。高田監督も「石川は今まで一度も試合をつぶしていない。安定感があるね」と絶賛した。

 4月で早くも昨年の勝ち星に並んだ。昨季は4勝7敗、防御率4.38。02年の入団以来続けていた連続2ケタ勝利を逃して、悔しい思いをした。

 「今年が勝負の年」。昨オフ、ワラにもすがる思いで青学大時代の恩師、河原井正雄監督(53)に電話した。「原点にかえって大学で走り込みたいんです…」。プロ入り後初となる母校での自主トレで、忘れていたハングリー精神を取り戻した。

 好調にも研究は欠かさなかった。7回1失点と好投しながら初黒星を喫した9日の広島戦(●0−1、神宮)後、サンケイスポーツから連続写真を手に入れてフォームを入念にチェック。「左ひじ(の位置)を高くするように意識しています」。この日のリベンジにつなげた。

 「負ければ(チームは今季)初の借金だったので、どうしても勝ちたかった。勝ててよかったです」。頼れる投手キャプテンがチームを引っ張る。

(長崎右)

★青木が首位打者に浮上

 打線が11安打8得点の爆発。4安打1打点で打率.3684とし、田中.3676)を抜いて首位打者に浮上した青木は「調子は少しずつ上がってきている」と手応えを感じている様子。先制の左前適時打を放つなど、2安打3打点の宮本は「石川が投げるときは点を取れていなかったので、これで借りが返せた」と笑顔だった。

◆本塁打(8本)、打点(21点)のリーグ2冠となったヤクルト・ガイエル

「まだ4月も終わっていないから。好調をキープしていきたい」

■スワローズ・ダイアリー

 広島の食べ物といえばやはりコレ。試合前のベンチで“お好み焼き談議”に花が咲いた。大阪市出身の高田監督は「広島のお好み焼きもおいしいよね。お好み村においしいところがあって、(巨人のコーチ時代などに)いつも行っていたんだよ」と懐かしそうに笑った。 前日21日の夜に広島入り。久しぶりに楽しんだかと思いきや「新聞記者の皆さんに見つからないよう、きのうの夜はホテルで食事をとったよ」。監督のお仕事も大変です。