2008年04月20日 更新
燕・村中が竜に続き猛虎食い…強きをくじく20歳才能開花中

3年目の左腕は上位キラー!! 村中は中日に続き、阪神からも勝利を挙げた
(セ・リーグ、ヤクルト4−1阪神、2回戦、1勝1敗、19日、神宮)強風に雨という悪条件にも落ち着いていた。一回一死二塁のピンチに、新井、金本を空振りの三振。3度の先発のうち、2度失点していた鬼門の一回をクリアした。
7回2安打1失点で神宮初勝利。中日に続き、首位の阪神からもぎとった価値ある2勝目に、村中は初のお立ち台で照れ笑いを見せた。
「怖がったらピッチングにならない。自分のピッチングをするという気持ちだった」
打席でも四回一死一、三塁の好機にスクイズを決めることができなかった(ファウル)が、二ゴロで貴重な4点目。宮本の「勝てる投手は自分で打たないとだめ」との教えを実践した。
05年秋のドラフトで、ヤクルトは同じ左腕でも甲子園を沸かせた辻内(大阪桐蔭高、現巨人)ではなく、村中を単独指名した。期待の左腕は左肩痛に苦しんだ時期もあったが、伊藤智コーチ(現1軍投手コーチ)の指導で下半身を強化。高田監督が「村中は育成の年」という3年目の今季、才能が開花しつつある。
今季初の借金生活を回避し、指揮官は「ズルズルいかず、乗っているチームから一つ勝てた。欲を出していきたい」と勝ち越しがかかる3戦目に目を向けた。先発は2年目の増渕。ヤングパワーで連勝を狙う。
(上野亮治)
■村中 恭兵(むらなか・きょうへい)
1987(昭和62)年10月25日、神奈川県生まれ、20歳。東海大甲府高から2006年高校生ドラフト1巡目でヤクルト入団。同年10月14日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ初登板。昨季は1軍登板なし。今季は4試合に登板し2勝1敗、防御率2.63。通算成績は5試合、2勝2敗、防御率3.67(19日現在)。1メートル86、77キロ。左投げ左打ち。独身。年俸740万円。背番号15。
◆八回を無失点で抑えたヤクルト・押本
「若い村中が頑張っていたので、失点しないよう頑張った」
★高田采配ズバリ!
高田采配(さいはい)が的中した。前日18日の試合で失策を犯したリグスと畠山を先発から外し、一塁に宮出、三塁に城石を起用。六回に城石が平野の三塁線のゴロを横っ飛びでキャッチするなど、好守で村中を援護した。高田監督は「守るという基本に戻った。全力でハッスルするのはわれわれの基本だから」と評価していた。
■スワローズ・ダイアリー
練習場に向かいながら佐藤がつぶやいた。 「昨日、最後でプレートに足を滑らせてしまったんです」。前日の阪神戦の六回二死三塁で金本を打席に迎えると、真っ向勝負を挑んだ。直球でアニキの胸元を大胆に攻めたが、結果は四球。足を滑らせてコントロールを乱してしまった。 それでも「いい四球だったと思います。内角を攻めたことが次につながるはず」と前を向く。全力疾走でマウンドへ向かい、明大の先輩である高田監督を喜ばせている左腕は、強打者との対戦で左キラーの座を確立していく。
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◆村中についてヤクルト・荒木投手コーチ
「完ぺきにはいかない。でも(七回一死一、二塁の)ピンチを乗り越えて成長していけばいい」