2008年04月20日 更新
7年目の苦労人が大仕事!日本ハム・佐藤が1軍初先発で決勝弾

二回に先制2ランを放つ佐藤。プロ7年目のうれしい初安打だった(撮影・高橋茂夫)

お立ち台で女性ファンからホームランボールを手渡され、感激する佐藤(左)(撮影・高橋茂夫)
(パ・リーグ、日本ハム4−2ソフトバンク、5回戦、日本ハム4勝1敗、札幌ドーム)球団の粋な計らいだった。決勝弾を放った佐藤がお立ち台に上がると、右翼席でホームランボールをゲットした30代の女性ファンが、お立ち台まで来て手渡してくれた。
「打ったのは真っすぐで、それ以外のことは覚えていません。見捨てないで使ってもらって本当に感謝しています」
プロ7年目の24歳にとっては、まさに初物づくしだ。今月15日に1軍に初昇格。初の先発出場で迎えた二回一死一塁から大場の142キロ直球を右翼席へ運んだ。通算3打席目のプロ初安打が先制2ランとなった。
昨年まで2軍で過ごした6年間は「いつ(1軍に)呼ばれても自分のプレーを出せるように、というのが支えでした」。毎年、沖縄・名護キャンプに足を運んでくれた両親の期待にようやく応えることができた。
昨年8月には北京五輪プレ大会(北京)に出場し、日本の優勝に貢献。星野監督からの「(気持ちでもプレーでも)迷ったら前に出てくれ。オレが全部受け入れるから」という言葉は、今も心に残っている。
ホームランボールは「記念に取っておきます」。故障者続出で巡ってきたチャンスに「まだ1本打っただけ。出番がもらえたらアピールするしかない」とすぐに気持ちを切り替えた。
(吉村大佑)
■佐藤 吉宏(さとう・よしひろ)
1983(昭和58)年6月20日、佐賀県生まれ、24歳。鳥栖高から02年ドラフト4巡目で日本ハム入団。昨年は北京五輪テスト大会に出場し、日本の優勝に貢献。今月15日の西武戦で1軍初出場。昨季は2軍で77試合に出場し、打率.260、9本塁打、36打点。1メートル83、85キロ。右投げ左打ち。独身。年俸550万円。背番号55。
★“元同僚”大場から無我夢中の一打
佐藤とソフトバンクのルーキー大場は、昨年8月に行われた北京五輪プレ大会のチームメート。当時、東洋大4年生だった右腕の印象について「(投球の)リズムがよくていい投手でした」と振り返る。この日のプロ初本塁打にも「(プロで)対戦するとは思わなかった。相手のことまで考える余裕はなかったです」。まさに無我夢中の一打だった。
★藤井が移籍後初勝利…佐藤弾に感動
ヤクルトから新加入の藤井が六回途中まで7安打1失点で移籍後初勝利。今季5試合目での初白星に「早く勝ちたい気持ちがあった。やっとチームの一員になれたかな」。前夜はソフトバンク打線に打たれる夢を2度も見たが現実では勝利投手。「あのホームランは感動した」と佐藤の先制弾に感謝。
★多田野が復帰
多田野数人投手(27)が25日のイースタン・リーグ、楽天戦(鎌ケ谷)でプロ初先発することが決まった。多田野は1月の自主トレ中に左手首を骨折し、リハビリを続けていた。
★坪井、自打球で途中交代
坪井智哉外野手(34)が19日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(ロッテ浦和)の九回の打席で自打球を右足の内側に当て途中交代。骨折の疑いもあることから一両日中に精密検査を受ける。
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◆佐藤の本塁打について日本ハム・梨田監督
「記憶に残るいいホームランだった」