2008年04月19日 更新

巨人・高橋尚、不完全燃焼も「みなさんのおかげ」で今季初白星

クルーンが帰国したから最後は豊田(中央)。歓喜のハイタッチだ

クルーンが帰国したから最後は豊田(中央)。歓喜のハイタッチだ

 (セ・リーグ、広島1−5巨人、1回戦、巨人1勝、18日、広島)ウイニングボールを受け取った高橋尚は、それを内野席のファンに投げ入れた。

 「なんとか1勝できてよかったんじゃない」。球場を引き揚げる左腕に、笑みはない。今季4試合目の登板で初勝利を挙げたが、広島の夜は不完全燃焼に終わった。

 立ち上がりから切れのあるスライダーを武器に、スイスイとコイ料理。ところが2点リードの六回一死二、三塁で、尾花投手総合コーチに降板を告げられた。

 球数は68球。5回1/3を5安打1失点。ベンチに戻ると、グラブをたたきつけた。降板についての質問には無言。無失点に抑えたリリーフ陣には「みなさんのおかげ」と感謝したが、降板の悔しさは残った。

 今季は開幕投手をまかされた。チームリーダーとして期待されていることも十分にわかっている。だからこそ、68球で降ろされる自分にも腹が立つ。「次につながる」と自らに言い聞かせるように帰りのバスに乗り込んだ。

(伊吹政高)

◆六回途中に高橋尚に降板を告げた巨人・尾花投手総合コーチ

 「いろいろと(チーム)事情はあります」

◆七回に今季初登板し、1回を3者凡退に抑えた巨人・門倉

 「中継ぎか先発というより、まずは上(1軍)で投げられたことが大事」

★“代役”豊田しっかり締めた

 4点リードの九回に登板した豊田が、セーブはつかなくともしっかり締めた。クルーンが祖母の葬儀のため米国に一時帰国。最低4試合は守護神不在となるだけに、通算152セーブのベテランの存在は大きい。「クルーンがいないのはわかっているから、みんな集中してやっている。自分が抑えだとは言われていないので、八回のつもりで準備した」と平常心を強調した。

■ジャイアンツ・ダイアリー

 “嵐を呼ぶ男”が1軍に合流した。プロ13年目、ベテランの門倉だ。
 昨季は初登板となった3月31日の横浜戦(横浜)で、打ち取ったはずの打球が強風に流されてスタンドイン。2軍戦では3戦連続で雨天中止。今季もイースタン教育リーグでマウンドに立った瞬間に土砂降りになるほどで、正真正銘の「雨男」だ。
 広島3連戦はいずれも晴れのマークが出ているが、試合前にはさっそく強風+小雨が…。「キテるよ〜」と苦笑いしていた。

★クルーンが一時帰国

 巨人のマーク・クルーン投手(35)が、3月28日に他界した祖母のヒルダ・バヌーチさん(享年90)の葬儀に出席するため、米国(アリゾナ州フェニックス)へ帰国した。出場選手登録は抹消せず、22日に再来日する予定。