2008年04月19日 更新

ダルビッシュ10K完投で無傷の4連勝!防御率0.42!

スタンドにボールを投げ込むダルビッシュ。この日の“104球目”でした(撮影・高橋茂夫)

スタンドにボールを投げ込むダルビッシュ。この日の“104球目”でした(撮影・高橋茂夫)

 (パ・リーグ、日本ハム3−1ソフトバンク、4回戦、日本ハム3勝1敗、18日、札幌ドーム)フゥ〜ッと息を吐き出し、渾身のスライダーを投げ込んだ。九回二死。柴原のバットが空を切ると、ダルビッシュはド派手なガッツポーズだ。

 「気合を入れて投げました。エース級相手に勝つのがボクの仕事。勝つ自信はあるし、これからも勝っていきます!!」。お立ち台でのエースの宣言に、総立ちのファンも酔いしれた。

 一回につまずいた。捕手・鶴岡の悪送球が絡み、本拠地では今季28イニング目で初失点。しかし、二回以降は1安打に抑え、終わってみれば3安打1失点完投で4勝目。自責点ゼロで防御率0.42は楽天・岩隈を上回り、勝利数と勝率でもリーグトップだ。

 さらに、今季初の無四球完投で10三振を奪う力投。原動力は愛する妻子だけではない。米大リーグ、ロイヤルズ・野茂英雄投手(39)の存在がある。今年1月に野茂と都内で自主トレを敢行。野茂が前回登板した16日(現地時間15日)のマリナーズ戦の結果を携帯電話の速報でチェックするほどの“ノモマニア”だ。

 「いつも(野茂のことを)気にしています。ひじも万全じゃないと思うけど、何かメッセージを伝えようとして投げているんだと思います。そういう意味では励みになります」

 メジャーという目標を追い続ける野茂に刺激を受けたダルビッシュ。前回の95球に続き、この日も103球で仕事を終えた。梨田監督は「球数が少なく大人の投球。頼りになる。中5日でいかなければいけないときもある」と今後、中5日での起用も示唆した。

 「シーズンが終わったときに1位でいたい」とダルビッシュ。投げれば勝つ。向かうところ敵なしのエースがいれば、3連覇も見えてくる。

(吉村大佑)

★ダルTALK

 ――1失点完投勝利

 「気合を入れて投げました。(一回にサインに)首を振って(適時打を)打たれたのは悔いが残るけど、その後を抑えれば勝てると思いました」

 ――103球の完投だった

 「90球台を目指していたんですけどね。なぜ? そっちの方が楽だから」

 ――スレッジの勝ち越しソロについて

 「本当にうまく打ってくれた。そのときに勝ったと思いました」

 ――杉内らエース級との対戦が多いが

 「エース級相手に勝つのがボクの仕事。勝つ自信があるし、これからも勝っていきたい」

 ――今後に向けて

 「シーズンが終わったときに1位でいたい。それに向けて(チームが)ひとつになって、これからも頑張ります」

★裏話

 ダルビッシュの右目の下には3センチほどのひっかき傷がある。先月24日に誕生した長男に「昨日(17日)やられた」もので、家庭では「よく泣くので抱っこもしている」という。“パパダル”は「連敗中だったし早く(試合を)終わらせて、早く帰って早く寝ようということです」と周囲を笑わせ、愛する妻子の元へ帰った。

■データBOX

 〔1〕ダルビッシュが完投で4勝目(0敗)。先発のみで開幕4連勝は04年の江尻慎太郎以来、チーム4年ぶり。この日は昨年5月23日(巨人戦)以来2度目の無四球完投。前回は5奪三振で、2ケタ奪三振での無四球完投は自身初。
 〔2〕杉内との先発対決は、公式戦と06年のプレーオフを合わせて5度目で、ダルビッシュ3勝(勝敗なしが2度)、杉内3敗(勝敗なしが2度)。ダルビッシュが勝利投手になった試合は、すべて杉内が敗戦投手。

お立ち台で球団マスコットとガッツポーズをするダルビッシュとスレッジ(右)

お立ち台で球団マスコットとガッツポーズをするダルビッシュとスレッジ(右)

★スレッジV弾

 スレッジが勝ち越し本塁打を放った。1−1の七回、好投の杉内のスライダーを振り抜き、右翼席へ5号ソロ。ダルビッシュへ大きな1点をプレゼントした。「甘い球に反応できた。前の2打席はやられていたので何としても打ちたかった」。2試合連続アーチに胸を張った。