2008年04月18日 更新

原巨人が執念勝ち!頼れるリーダー由伸8号の1点守りきった

高橋由は四回にセ・リーグトップとなる値千金の8号ソロを放つ=撮影・榎本雅弘

高橋由は四回にセ・リーグトップとなる値千金の8号ソロを放つ=撮影・榎本雅弘

三回、原監督(右)は、古城への死球が認められず、杉永球審に詰め寄った=撮影・春名中

三回、原監督(右)は、古城への死球が認められず、杉永球審に詰め寄った=撮影・春名中

 (セ・リーグ、中日0−1巨人、6回戦、中日4勝2敗、17日、ナゴヤドーム)ひと振りで決めたぜ!! 巨人・高橋由伸外野手(33)が17日の中日戦(ナゴヤドーム)の四回、リーグ単独トップとなる8号ソロを放った。チームリーダーがあげた虎の子の1点を、原辰徳監督(49)の執念が乗り移ったグライシンガー−クルーンの最強助っ人リレーで死守。連敗を2で止め、18日からの広島3連戦(広島)に大きく弾みをつけた。

 打った瞬間に確信した。打球が鋭い弾丸となって右翼スタンドに突き刺さると、高橋由は悠々とダイヤモンドを一周する。打ち抜かれた中日ファンは、静まり返った。

 「ちょっと(バットの)先だったけど、いいところで打てたからいくと思った。勝ったことが何よりうれしかったよ」

 四回無死。カウント1−1から、山井の真ん中高めに入ったフォークをフルスイングした。青に染まった右翼席へ、リーグトップの8号ソロ。17試合で8本、シーズン67本の驚異的なペースだ。

 相手の山井は、通算2勝6敗と大きく負け越し、05年からは5連敗中と、難敵中の難敵だ。この試合も、三回までに2度、無死一塁のチャンスを作りながら、得点に結びつけられない。この試合までのチーム打率.216、チーム得点圏打率.202はともにリーグワーストながら、チーム本塁打数は21とリーグトップの巨人。ならば、一発で苦境を打開するしかない。高橋由のバットが火を噴いた。

 チームをけん引するリーダー由伸。先発に上原、内海を立てて連敗した前日16日の試合後には、プロ2年目の内野手、円谷を連れて名古屋の街に繰り出した。15日に1軍初出場を果たした後輩のために祝杯をあげたのだ。「おいしい肉を食べさせてもらって。祝ってもらえてうれしかった」と円谷。開幕ダッシュに失敗したチームを少しでも明るくしようと努めている。

 ライバル中日に、3連敗してたまるか! 原監督も勝利へ執念の指揮をとった。二回無死一塁、不振の阿部にバントを命じた(結果は投ゴロで二封)。さらに、八回にグライシンガーが一死二塁のピンチを背負うと、セットアッパーの豊田を挟まず、守護神・クルーンをいきなり投入。“方程式”を崩してまで、1点を守りきった。

 18日からは、敵地に乗り込んでの広島戦。「自分たちの攻撃的な野球を打者も投手陣もやっていきたい」と原監督がいえば、「しっかりとした戦いをして東京へ帰りたい」と由伸も応える。頼れるリーダーの一発で、チームも4位に浮上。この勢いに乗って、コイをたたく。

(星直樹)

★高橋由「気になりますよ」…母校・慶大に心配顔

 高橋由が気にかけているのが、母校・慶大の野球部だ。12日に春季東京六大学リーグが開幕した。後輩らは立大を相手に開幕戦でサヨナラ負け。「監督も自分が教わった方じゃないですけど、それでも気になりますよ」と元主将として心配している。その後2連勝で無事に勝ち点1をゲット。7季ぶりの優勝に向け、まずまずのスタートに胸をなで下ろしている。

◆豊田を挟まず、八回途中からクルーンを投入した巨人・原監督

 「逆風の中で野球をやっている中で、奇襲的な考え方が必要だった。こちらの流れにしないといけないと思った」