2008年04月16日 更新
鷹・パウエル、オリックスとの因縁マッチで今季初勝利!

周囲が注目する中、パウエルは6回2失点と好投した(撮影・浜坂達朗)

パウエル(右)は今季初勝利を挙げ、松中(左)とハイタッチ(撮影・浜坂達朗)
(パ・リーグ、オリックス3−7ソフトバンク、4回戦、2勝2敗、15日、京セラD大阪)何の因果か、契約問題でもめたオリックスが今季初登板の相手だった。“因縁対決”と騒ぎ立てる周囲の雑音の中、パウエルが6回を2失点にまとめて今季初勝利。「自分のキャリアの中で、一番大事な勝利」と誇らしげに胸を張った。
1カ月以上に及ぶ騒動の末、入団会見したのが3月8日。2軍で付き添った通訳に愚痴もこぼさず調整を続け、ようやくめぐってきた1軍のマウンドだった。昨季は右ひざ手術を経験し、白星は巨人時代の2006年10月3日以来。「これまでの苦労が報われた」と胸をなで下ろした。
ここまで平静を装ってきたが、さまざまな重圧があった。「一つのピリオドが打てた。これでホークスも自分も前へ進める」。1メートル96の大男はそう言って、感慨にふけった。
■パウエル問題の経緯
★08年1月11日 オリックスが単年5500万円プラス出来高での獲得を発表
★同18日 オリックスが統一契約書を米国へファクスで送信。パウエルが自筆サイン入り書面をファクスで返信
★同中旬 ソフトバンクが現地スカウトの調査を元に、オリックスは正式契約に至っていないと判断。獲得交渉に入り、年俸1億円プラス出来高で統一契約書原本にパウエルがサイン
★同29日 ソフトバンクがパウエル獲得を発表
★同30日 パ連盟が両球団から事情聴取。二重契約とし、善後策を指示
★同4日 同連盟がパウエルから事情聴取し、ソフトバンクに優先権ありと判断。小池会長の「強い勧告」として6月22日まで支配下登録しないことを決めた
★同8日 オリックスが小池会長らと会談。パウエルの支配下登録を1年間凍結するよう求めた
★同13日 オリックスが根来コミッショナー代行の裁定を求めて提訴
★同27日 同代行が、両球団の登録を差し戻し、改めてパウエル側の入団意向を確認した球団の申請を受理するよう指示。パウエルのソフトバンク入りが事実上決定
★打線爆発15安打7点!パウを強力援護
今季初のMKアベック弾と先発全員安打の15安打で7得点。パウエルを打線が援護した。六回に松中が同点の2号2ランを放てば、八回には小久保が2号2ラン。通算30度目のMK弾で27勝3敗、ビジターでは負けなしの18連勝に小久保は「信彦(松中)の一発で流れが変わったね。オレのはおまけ」と笑った。
◆七回に勝ち越しの適時三塁打を放ったソフトバンク・川崎
「パウエルが頑張って投げていたからね」
■データBOX
〔1〕ソフトバンク移籍のパウエルが今季初勝利、通算68勝目。近鉄で43勝、オリックスで14勝、巨人で10勝しており、ソフトバンクが4球団目。所属4球団で白星を挙げた外国人投手は、ビル西田(東映16勝、大毎10勝、巨人4勝、国鉄1勝)についで史上2人目。 〔2〕松中と小久保が昨年7月13日のロッテ戦(千葉マリン)以来のアベック本塁打。通算30度目で、チーム成績は27勝3敗、勝率.900。敵地では18度目ですべて勝利している。
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◆06年のクライマックスシリーズ以来となる左翼を守り、補殺と2号2ランのソフトバンク・松中
「補殺はおまけ。ホームランは完ぺき」