2008年04月14日 更新

古巣?そんなの関係ねぇ!ラミちゃん2打席連続弾でG勝ち越し

本拠地・東京ドームで初めてお立ち台に呼ばれたラミレス。マスコットのジャビットとともにファンの声援に応えた(撮影・塩浦孝明)

本拠地・東京ドームで初めてお立ち台に呼ばれたラミレス。マスコットのジャビットとともにファンの声援に応えた(撮影・塩浦孝明)

三回、この試合2本目となる5号2ランを放つラミレス(撮影・浅野直哉)

三回、この試合2本目となる5号2ランを放つラミレス(撮影・浅野直哉)

 (セ・リーグ、巨人6−4ヤクルト、6回戦、ヤクルト4勝2敗、13日、東京ドーム)自慢の長距離砲が火を噴いた!! 巨人のアレックス・ラミレス外野手(33)が13日、ヤクルト6回戦(東京ドーム)で2打席連続本塁打を放ち、3打点の大暴れ。巨人は新4番の活躍で、両軍合わせて7本塁打の乱打戦を制した。打撃不振が続く李承ヨプ内野手(31)は2軍落ちが決定。巨人打線はラミちゃんが頼りです。

 左翼席からかすかに聞こえていたブーイングが、球場を埋めたG党の「ラミレスコール」にかき消された。本拠地で初めてお立ち台に立ったラミちゃんを、ファンは総立ちで出迎えた。

 「すごく気分がいい。これだけのファンの前で打つことができて、本当にうれしいよ」

 子供たちが大挙して訪れた日曜日のデーゲームで、けた違いのパワーを見せつけた。一回、小笠原の先制2ランが飛び出た直後。増渕の高めに浮いたスライダーをフルスイングでとらえ、弾丸ライナーで左翼席に突き刺した。

 ホームイン後、一塁ベンチ前で披露したのは、2月の宮崎キャンプ中に訪問した中学校の野球部員、原田和樹くん(3年)と東京ドーム2号を打ったときにやろうと約束していたパフォーマンス。腰を激しくくねらすもので、三浦知良(サッカーJ2・横浜FC)の「カズダンス」をもじった「カズキダンス」だ。

 三回の第2打席では、内角高めの直球をまたも左翼席へ5号2ラン。移籍後初の1試合2本塁打で、古巣相手に早くも4本目となった。

 3月末に故郷のベネズエラから兄のジョンデーさん、おいのジョンデー・Jr.くん、本国でボディーガードを務めるカルロス・ザンブラノさんが来日。休日にディズニーランドや秋葉原を案内し、自らも癒されたラミちゃんは、「ファミリー」が帰国した6日からの6試合で24打数11安打(打率.458)、4本塁打、9打点の大活躍だ。

 絶好調の4番に原監督は大喜びかと思いきや、「中軸が打つと点は確実に入るが、後ろの軸がよくない」と声のトーンは上がらない。中でも開幕戦で4番を務めた李承ヨプは11日から6番に降格し、この日も3打数無安打で途中交代。打率.135の不振に、2軍での調整が決定し、代わりにゴンザレスが昇格する。

 開幕戦で負傷した二岡に続いて、李承ヨプも戦線離脱。チームの危機に、巨人の第74代4番は力強く宣言した。

 「これからもベストを尽くす。チームが勝てるように、最大限のバックアップをしたい」

(桜木理)

★ラミTALK

 ――東京ドームで初のお立ち台の気分は

 「すごく気分がいい。これだけのファンの前で打ててうれしい」

 ――今季初の2本塁打

 「いいスイングを心がけていた。1本目は小笠原さんが打ったので、その後に続けたらと思っていた。思い切り振った結果だよ」

 ――パフォーマンスも見せた

 「あれは『カズキダンス』。試合前から忘れないように頭に入れていたんだ。きのうは『欽ちゃん走り』を忘れそうになったからね」

 ――ヤクルト相手に4発目だが

 「偶然だ。どのチームが相手でも全力を尽くしている」

 ――チームの状態は

 「自分もチームも上昇気流に乗ってきた。ケガ人も徐々によくなり、いい雰囲気になっていると思うよ」

★愛犬リリーも大食い

 帰宅したラミレスを、14歳年上のエリザベス夫人とともに迎えてくれるのが愛犬リリーちゃん(チワワ♀4歳)だ。飼い主に似たのか、たいへんな大食漢。ドッグフードを食べたばかりでも、食事をしていると物欲しそうにつぶらな瞳で見つめる。お気に入りは、ラミちゃんも好物の枝豆だとか。「あまり食べさせちゃうと太るから、最近は食事制限しているんだ」と10粒だけ与えている。

★降格の李承ヨプ「スイングできていない」

 打撃不振で2軍落ちが決まった李承ヨプは「イメージ通りのスイングができていない」と元気なく球場を後にした。「まず体の切れを感じられるようにならないと。これだけ打てないと気持ちも落ち込んでしまう。2軍でリフレッシュした方がいい」と篠塚打撃コーチ。李とともに脇谷も降格し、代わって2年目の円谷が昇格する。

★ガッツ口火弾

 ガッツのひと振りが打線を活気づかせた。一回、小笠原が増渕の初球のシンカーをとらえ、先制の3号2ランをバックスクリーン右にたたきこんだ。「甘い球は初球から積極的に打とうと思っていた。チームが勝ててよかった」。昨オフに手術を受けた左ひざへの負担を軽減するため、七回の守備から一塁へ回ったが、気迫のフル出場でチームを引っ張る。

★古城G移籍1号!4年ぶり通算2本目

 今季初スタメンの古城が七回に右翼席へソロ本塁打を放ち、右手人さし指を突き上げてガッツポーズ。「巨人で1本目という意味だった」と06年の日本ハムからの移籍後初アーチを喜んだ。04年7月19日の西武戦で松坂(現レッドソックス)から放って以来、通算2本目の本塁打で、「そのうち出るだろうと思っていたら4年もたっちゃいました」と苦笑いした。