2008年04月11日 更新

岩隈は完投も援護なしで楽天6連敗、ノムさん「これぞ見殺し」

3安打完封負けの楽天。フリー打撃の順番が書かれたボードの「打倒ダルビッシュ!」の文字もむなしい…(撮影・高橋茂夫)

3安打完封負けの楽天。フリー打撃の順番が書かれたボードの「打倒ダルビッシュ!」の文字もむなしい…(撮影・高橋茂夫)

 (パ・リーグ、日本ハム1−0楽天、5回戦、楽天3勝2敗、10日、札幌ドーム)1安打で許した24イニングぶりの失点が、致命傷になった。岩隈はダルビッシュと五分の投げ合いをしながら、3安打1失点の完投負け。六回まで得点どころか、安打すら許さなかったエースは無念の表情を浮かべた。

 「相手もいい投手なので、先に点をやりたくなかったのですが…」

 七回、森本に許した中前打は今季30イニング目で初めて出した先頭打者だった。「失点を防ぐには先頭を出さないこと」と常に口にしていたが、1失点が今季初黒星につながった。

 連敗で落ち込むチームを必死にもり立てた。チームメートに「ボクがダルビッシュに投げ勝ちます」と宣言してマウンドへ。結果は黒星でも、言葉通りの気迫の投球だった。試合後のロッカールームでは、援護できなかった野手を代表し、主砲の山崎武が岩隈に謝罪。投手と野手の信頼関係は崩れていない。

 孤軍奮闘したエースの姿が、ナインを鼓舞したのは間違いない。今季5戦無敗の本拠地・仙台で出直すだけだ。

(越智健一)

【ノムさんのつボヤキ】

 ――ダルビッシュにやられました

 「野球が幼稚。相手が何を嫌がるかというのを考えていない。九回の攻撃にしても淡白だと思わない? ああいうのをダボハゼというんだよ。何にでも食いつくから」

 ――岩隈もいい投球でしたが

 「これぞ見殺し! ただ、大舞台を経験しているチームとの差は出たな。七回の森本には簡単に初球の直球を打たれた。一死からの(高橋への)四球も余計」

 ――あの四球がもったいなかったですね

 「ピンチのとき闘争心が先か、慎重さが先か。やっぱり闘争心だよ。大胆かつ慎重。岩隈は慎重さが出てしまう」

 ――攻撃の糸口は

 「(六回に)渡辺直が安打で出て、高須が簡単に2球目を打ってアウト(右飛)。渡辺はスタート切っていて、タイミングはセーフ。走ったのは見えていたはず。普通はバットを引くけどな」

 ――やっと仙台に戻ります

 「この1週間は散々な目にあいましたな。7点差は逆転されるし、勝てる試合を落とすのは連敗の前兆です。これで6連敗か。ボヤキにボヤいてボヤキ疲れ。まあ、よくもこれだけボヤく材料を提供してくれるよ」

★渡辺直がダルから初安打

 六回二死走者なしから、渡辺直がチーム初安打となる右前打。九回には無死一塁できっちり犠打も決めチャンスメーク役を担ったが、得点には結びつかなかった。「もっと早い回に1本打って、先の塁を狙えるような展開にしたかったけど、相手の投球がよかった。クマ(岩隈)が頑張っていたので、きょうは勝ちたかったです」と悔しさをにじませていた。