2008年04月10日 更新

巨人・内海が今季初勝利&パパ初勝利!8回1失点9Kの粘投

熱投。力投。内海が8回1失点の好投でチームに今季初の連勝をもたらした=撮影・今野顕

熱投。力投。内海が8回1失点の好投でチームに今季初の連勝をもたらした=撮影・今野顕

原監督も内海らベンチに凱旋(がいせん)するナインをハイタッチで出迎えた=撮影・春名中

原監督も内海らベンチに凱旋(がいせん)するナインをハイタッチで出迎えた=撮影・春名中

 (セ・リーグ、横浜1−4巨人、2回戦、巨人1勝1分、9日、横浜)あまり大きな声では言えないが…。最下位脱出だ。巨人の内海哲也投手(25)が9日、横浜2回戦(横浜)で8回を6安打1失点、9奪三振の粘投。今季初勝利&パパ初勝利を挙げた。4−1快勝でチームも引き分けを挟んで今季初の連勝。調子が悪いったってまだ4月の上旬でしょ? ゴタゴタいわない。まあ、見てなさいって。

 ウイニングボールを受け取ると、内海の笑顔が弾けた。祈るような表情で見つめた九回一死一、二塁のピンチ。クルーンが併殺で切り抜け、今季初勝利だ。

 「粘り強く投げられたのがよかった。六回は気合が入った。全力で(いって)スタミナがなくなってもいいやという気持ちで、マウンドに上がった」

 実はベンチで“ドラマ”があった。貴重な先制点をもらった直後、内海はベンチでラミレスに思いきり抱きついた。「うれしくて泣きそうだった」。

 歓喜の抱擁を交わして向かった六回のマウンド。佐伯を一ゴロ、吉村を内角低めの直球で見逃し三振。続くジェイジェイは外角低めへ得意のチェンジアップで空振り三振に斬った。

 我慢の投球だった。「きょうのテーマは先に点をやらんこと」。二回から五回まで毎回走者を背負ったが得点は許さない。八回に金城に一発を浴び、九回はクルーンにマウンドを譲ったが8回6安打1失点の9奪三振。「内海は粘り強く投げた」と原監督も絶賛した。

 そう、まさに粘投だった。粘らなければいけない理由がある。今季初勝利はパパ初勝利。昨年11月に長男の瑛太君が誕生した。父となったことで責任感が芽生えた。

 宮崎春季キャンプで右脇腹を痛め、大きく出遅れた。しかし、キャンプ中盤に夫人の聡子さんが瑛太君を連れてやってきた。久しぶりにわが子を抱き「大きくなったな」と目をウルウル。成長を続ける息子に励まされる日々だ。

 開幕前最後の休日もベビー用品店で買い物。「かっこよかったんだよね」とヤンキースとレッドソックスのユニホームを模した肌着を購入した。今、長男の存在が内海の力になっている。

 「ウイニングボールは大事に持って帰る。(瑛太が)遊ぶんじゃないかな」と目尻を下げたパパ。愛息への最高のプレゼントになった。

 「勝たないと気分が乗っていかない。これで(今後は)いい形で試合に入っていける」。左腕エースが表情を引き締めた。引き分けを挟んで今季初の連勝。ようやく最下位から脱出だ。ここから巨人の逆襲が始まる。

(星直樹)

★記者の昼食「カツ丼」にヨダレ?内海「おいしそう」

 内海には“野望”がある。といっても、野球の話ではない。「出前のカツ丼」だ。昼食時、ジャイアンツ球場の室内練習場の入り口で内海は必ず足を止める。「いつみてもそれ、おいしそうなんですよね」と記者が食べるカツ丼をみて一言。球場で取材する記者は出前で昼食をとる。数人のどんぶりをのぞき込み「いつか頼んでみようっと」と興味津々。ぜひ、今度一緒にカツ丼を。

★史上2人目!クルーンが全12球団からセーブ

 クルーンが3点リードの九回に登板し、1安打無失点で2セーブ目。古巣相手のセーブで84年の江夏(当時西武)以来、史上2人目の全12球団からのセーブを達成。「きのうは感傷に浸ってしまったけど、きょうは大丈夫だった。これで外国人としては実績を残せたんじゃないかな」と素直に喜んだ。