2008年04月07日 更新
西武、339日ぶり単独首位!助っ人が大活躍で5連勝

6号を放ってベンチに凱旋(がいせん)したブラゼルは出迎えるナインにウインク?(撮影・小倉元司)
(パ・リーグ、西武4−3楽天、3回戦、西武3勝、6日、西武ドーム)西武の優良助っ人トリオが、チームを昨年5月3日以来、339日ぶりの単独首位に押し上げた。勝利投手はキニー、ふらつきながらもセーブはグラマン。4番ブラゼルは、五回に本塁打トップの6号ソロで試合を決定付けた。
「キニーに1点でも多く取ってあげたかった」とブラゼル。お立ち台で「オオキニー(おおきに)!!」と叫んだ勝利投手に大きな一発をプレゼント。15試合で6発、シーズン57本塁打の量産ペースに大久保打撃コーチは「カブレラよりいいよ」と太鼓判を押した。
第1打席で朝井の大きなカーブに2度空振りしながら四球。第2打席はそのカーブを右前打。第3打席はドミンゴのチェンジアップを呼び込んで本塁打。米国留学経験を持つ同コーチは「日本の投手は徹底して攻めてくる。イライラしたらもっとやられる」と説いた。指示を守り、緩急に惑わされずに打ち返した。
昨年まで在籍したカブレラ(現オリックス)の年俸は6億円。ブラゼル、キニー、グラマンの3人の年俸総額は2億3000万円で、浮いた“カブレラ資金”の4割に満たないコストパフォーマンスは赤字球団を救う。
「今年は混戦。現時点ではウチがいい状態だということ。それより車のタイヤ、5連勝じゃかえられないよな」。いまだにスタッドレス(冬用)タイヤをはく愛車に乗り込みながら、渡辺監督は笑った。
「滑らない」スタッドレスでゲンを担ぐ。昨年は4月首位も大失速で5位。1981年以来のBクラスに沈んだ。弱かった時代へのタイム“スリップ”はごめんだ。
(加藤俊一郎)
■クレイグ・ブラゼル(Craig Brazell)
1980年5月10日、米アラバマ州生まれ、27歳。ジェファーソン・デービス高から98年ドラフト5巡目でメッツ入団。04年メジャーデビュー。昨季はロイヤルズ傘下の3Aで打率.307、32本塁打、76打点。メジャー通算成績は出場29試合で打率.263、1本塁打、3打点。1メートル91、95キロ。右投げ左打ち。年俸1億円。背番号42。

2勝目をあげたキニー(右)は渡辺監督とガッチリ握手
★オオキニ〜九回失点も2勝目
5連勝の立役者はキニー。打者の手元で微妙に変化する球で凡打の山を築き、八回まで2安打無四球で無失点。完封目前の九回に乱れたが「チームの良い流れに乗っていけた」と野手に感謝した。米国ではボンズ(前ジャイアンツ)に660本目の本塁打を許した投手として知られる程度の存在だが、早くも2勝目。3勝の石井一と合わせて新戦力でチーム9勝のうち5勝を挙げた計算だ。
★好調G・G・佐藤、15戦中14戦安打
G・G・佐藤が2本の適時打を放ち、勝負強さを見せた。一回二死一、二塁から朝井の変化球を左翼に先制二塁打とすると、三回には高めの直球を右前にはじき返し、2打点目を挙げた。開幕15試合で安打が出なかったのは1試合だけ。「キニーがいいテンポだった。いい仕事ができた」と声を弾ませた。
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◆4日に1軍昇格し、三回に犠飛を放った西武・石井義
「久しぶりに上がってきて、いい仕事ができました」