2008年04月06日 更新

最下位・原巨人、首位・阪神に6差…3カード負け越し中

六回、平野(右)の二盗が成功。ベースカバーの木村拓(中央)は思わず声をあげた(撮影・今野顕)

六回、平野(右)の二盗が成功。ベースカバーの木村拓(中央)は思わず声をあげた(撮影・今野顕)

 (セ・リーグ、巨人1−3阪神、2回戦、阪神2勝、5日、東京ドーム)最後の打者、李承ヨプも空振り三振に倒れた。原監督の顔が紅潮する。また、負けた…。最下位巨人が開幕から3カード連続の負け越し。借金は6。ついに“未体験ゾーン”に突入だ。

 「こういう重いゲームが続くと、初めて口にするけど『我慢』だな。オレはこの言葉を使いたくなかったんだけど、我慢し、あす(6日)につなげなければいけない」

 指揮官がNGワードを使い、悔しさをのぞかせた。球団創設75年目。リーグ優勝31度、日本一20度の盟主が苦しんでいる。これで1勝7敗。球団史で借金6からリーグ優勝したことは1度もない。開幕から8試合、早くも窮地に立たされた。

 この日も、超重量打線が機能しなかった。岩田−藤川のリレーの前にわずか4安打。小笠原、ラミレス、李承ヨプのクリーンアップが無安打で計5三振を喫した。「終わったことをクヨクヨしてもしようがない」。巨人軍第74代の4番ラミレスは前を向いたが、得点は1点だけ。チーム打率は.205に下がり、12球団最低となった。

 「いい話題になるようなゲームにするよ。あしたは…」。重い空気の中、原監督が声を振り絞る。開幕から1週間。あと136試合も残されている。96年には最大借金「5」から逆転優勝を果たした。『メークドラマ』を超える大逆襲を、G党は信じるしかない。

(桜木理)

★グラ好投も負け投手

 グライシンガーが7回4安打3失点で負け投手となった。「今は流れが悪く、いつでも点が取れるわけではない」と、先制点を与えたことを悔いた。六回に金本にダメ押し2ランを浴びたが「3、4番は長打力があるいい打線。しかし打線にやられたというより、相手投手が良かった」と淡々と話した。

★亀井が攻守で活躍

 亀井が攻守で勝利への執念をみせた。一回に投手強襲の内野安打で出塁するとすかさず二盗。「若い選手がハッスルプレーすることでチームを盛り上げたかった」。八回の守備では平野の左中間への打球をダイビングキャッチし「体が勝手に反応した」と全力プレーをみせた。

★坂本が初マルチ

 坂本が2安打を放ち、公式戦初のマルチ安打を記録。計4安打の打線の中で1人気を吐いた。「積極的に初球から打ちにいこうとした結果です」と笑顔。不安視されていた遊撃の守備もそつなくこなし6試合無失策。「これからもエラーしないようにしていきます」と意気込んだ。

★Gファン暴走

 虎がG党の暴走にあっていた。6−1と完勝した前夜(4日)、阪神の選手バスが東京ドームを出る際、酔客に道路工事用のコーンを投げつけられたことが、関係者の話で分かった。伝統の一戦の舞台裏で、巨人関係者が阪神首脳に電話で謝罪。G党の我慢も限界?!

◆巨人・小笠原

「これが終わりじゃない。あした(6日)の試合に勝たなくてはいけない」

◆巨人・李承ヨプ

「(調子が)悪いのは成績を見てもらうと分かると思う」

■データBOX

 〔1〕巨人が開幕8試合で1勝7敗の借金6。借金6以上を記録したシーズンは、06年以来2年ぶり14度目。開幕から8戦目、4月5日での借金6はともにチーム史上最速となった。 ちなみに“メークドラマ”の1996年の最大借金は「5」。シーズン中4度あったが、「5」で踏みとどまり、逆転優勝につなげた。
 〔2〕巨人の開幕3カード連続負け越しは、99年(神〇●●↓ヤ●↓横●)以来9年ぶりだが、ヤクルト、横浜戦は雨天中止が含まれる。すべて3連戦で行われた開幕3カード連続負け越しは、95年(ヤ〇●●↓横〇●●↓神●●〇)以来13年ぶり。

★ジャイアンツダイアリ

 黙々とマシン相手にバットを振り続ける。投手の久保は全体練習後、ジャイアンツ球場の室内練習場で1時間以上、マシン相手の打撃練習を日課にしている。林が冗談交じりに「完全に野手だなぁ」というほどのスイング量。約200球入るかご3箱分を打ち込んでいる。

 まさか打者転向? これもすべて投球のため。「バッティングをやると体のキレが出るんです」と久保。投手では珍しい打撃トレを取り入れて、1軍昇格を目指す。