2008年04月05日 更新
ミスター御前で単独最下位…G打線また沈黙、高橋尚また背信

ベンチでは栄光の背番号3が輝き、ミスター(右)が阿部(左)らを激励したのだが…=撮影・森田達也

打つ手なしの完敗に、原監督もうつむいたままだ=撮影・大橋純人
(セ・リーグ、巨人1−6阪神、1回戦、阪神1勝、4日、東京ドーム)ベンチに飾られた「背番号3」のユニホームが泣いていた。開幕戦以来2度目の観戦に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督の前で、また高橋尚が背信、また打線が沈滞、また逆転負けだ。前夜の今季初白星から一転、ついに単独最下位に落ちた。
「打線は見てのとおり。ヒサノリもエースとして開幕投手に指名したんだから、責任、役割を全うしてほしかった」
原監督も名指しで猛省をうながした。東京ドーム企画「永久欠番シリーズ」の第1弾としてミスターが試合前のグラウンドに登場して盛り上がり、高橋由の先頭打者本塁打で先制したが、その後は猛虎ペースだ。
「チームの最善策」と阪神戦に強いラミレスを第74代4番打者に据えた打線も4安打に終わった。「アンパイアも(外角のストライクゾーンが)広かったね…」と、指揮官の口からは木内球審への恨み節までもがこぼれた。
「巨人が強くなるために、亀井や坂本という若い選手が、永久欠番の大先輩に少しでも近づこうという思いをもってがんばってほしい」
伝統の一戦での完敗を目の当たりにしながら、ミスターは大きな期待をこめた。そろそろ燃える男の思いに応えなければならない。
(牧慈)
★高橋由ぶ然…今季初の先頭打者弾にも「その後がねぇ」
昨年、先頭打者本塁打のプロ野球記録(9本)を作った高橋由が、一回に今季初の先頭弾を放った。2夜連続のアーチとなったが、その後の打席で2三振を喫しチームは逆転負け。「特に狙っているわけじゃないんだけど、その後がねぇ…」と、ぶ然とした表情だった。
★上原よりもとにかく1勝!滝鼻オーナーがイライラ
観戦に訪れた滝鼻卓雄オーナー(68)が試合後、この日FA権を取得した上原について言及。「引きとめ? 今はそんなこと考えている場合じゃない。とにかく1勝でもしなきゃダメだ」と話した。この日帰国した桑田については、「コーチのオファー? シーズン途中だし、しないと思うよ。オフになってからの話」と話すにとどまった。
★前回5回5失点の金刃が登録抹消…木佐貫1軍合流
前日3日の中日戦に先発し、5回5失点と精彩を欠いた金刃が出場選手登録を抹消され、2軍で調整していた木佐貫が1軍に合流した。2月の宮崎キャンプ中に左脇腹を痛め出遅れていた木佐貫は、6日に先発予定。「体調は万全。いつでも投げられるように準備はできています」と意気込んでいた。
■ジャイアンツ・ダイアリー
今季2度目の観戦に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督(72)をさらに喜ばせる顔があった。バレーボール女子の64年東京五輪金メダルメンバー、“東洋の魔女”の主将だった河西昌枝さん(74)だ。国民的人気者だった2人は「昭和32年にスポーツ賞の表彰式で立教大学のスターだった長嶋さんとお会いしてからのお付き合い」(河西さん)というから半世紀以上の交遊。「長嶋さんもすっかりお元気になられて、うれしくて涙が出ちゃった」と河西さんは、親交がさらに続くことを喜んでいた。
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◆プロデビュー50年を迎えた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督
「あっという間の50年でした。(開幕戦で4三振を喫した)金田さんとの対戦は、一番印象に残っていますし、最初にあのような大投手と当たったことが、その後の野球人生に生きたのだと思います」