2008年04月04日 更新

【センバツ】沖縄尚学・エース東浜の逆転呼んだガッツ投!

最後の打者を三振に打ちとり、派手なガッツポーズをみせた東浜(撮影・彦野公太朗)

最後の打者を三振に打ちとり、派手なガッツポーズをみせた東浜(撮影・彦野公太朗)

ちらが当時の比嘉投手のガッツポーズ。確かにソックリです

ちらが当時の比嘉投手のガッツポーズ。確かにソックリです

 (第80回センバツ高校野球大会、第13日、準決勝、沖縄尚学4−2東洋大姫路、3日、甲子園)沖縄尚学(沖縄)は、東浜巨(なお)投手(3年)が9回2失点の奮投で東洋大姫路(兵庫)に4−2と逆転勝ちし、優勝した1999年以来2度目の決勝進出を果たした。4日午後12時30分から行われる決勝は春夏通じて初の埼玉VS沖縄決戦となる。

 今大会一番の派手なガッツポーズで締めた。エース東浜が、気迫の投球で逆転勝ちを呼び込んだ。1点を返した八回二死満塁、嶺井の右前打で逆転するなど、打者9人で4点。劇的勝利に東浜の笑顔が満開だ。

 準々決勝・天理戦の八回に打球を受けた左ひざは、一夜明けてもボールの跡がくっきり。一回には先制を許した。「正直痛かった。直球がシュート回転して真ん中に入った」。それでも我慢の投球で9回2失点だ。

 この日のガッツポーズは、99年春にエースで優勝した比嘉監督の準決勝・PL学園戦勝利のときのまね。その試合で、比嘉投手は左足ねんざを押して延長十二回を投げ抜いた。東浜は尊敬する監督の姿を自分に重ねて、139球を投げ抜いた。

 エースが史上14人目の選手&監督での甲子園制覇の快挙を、恩師に届ける。

(田中浩)

★比嘉監督、史上14人目へ

 沖縄尚学の比嘉監督は99年に同校のエースとして優勝。昨年の常葉学園菊川・森下知幸監督(78年春・浜松商)以来、選手でも優勝経験がある史上14人目の監督を目指す。投手出身者では習志野・石井好博監督(67年夏に選手、75年夏に監督で優勝)以来となる。

◆沖縄尚学・比嘉公也監督

 「優勝を意識せずに一戦必勝のつもりでやりたい。選手たちには、これまでやってきたことを信じてプレーしてほしい。相手の大塚投手は直球が速く、鋭い変化球もある。どちらかに狙い球を絞って打たせたい」


■その時

 三塁側のアルプス席では東浜の父・忠さん(46)と母・孝子さん(46)が声援を送った。2点ビハインドの七回までは祈るように見守っていた2人も、逆転での決勝進出が決まると大喜び。忠さんは、「(甲子園で投げる姿は)まったく想像もつきませんでした。うれしいです。小さいころは体も弱かったですし。楽しく野球をやってくれたらいいです」と、一人息子の晴れ姿に目を細めていた。

★東洋大姫路・佐藤が甲子園の魔物に捕まる

 佐藤が八回に甲子園の魔物にのみ込まれた。二回から七回までは二塁すら踏ませなかったが2−0の八回二死一、三塁で4番仲宗根に右前適時打を浴び、連続無失点が28回で止まった。次打者に四球で満塁から、適時打と暴投で計4点を失った。「疲れはなかった。たまたまではなく、力不足です」と真っ赤な目で逆転負けの責任を負った。