2008年04月04日 更新

目覚めるGの超重量打線!小笠原が2発V弾決め今季初勝利

2発を含む4安打。巨人に今季初勝利をもたらした小笠原は、お立ち台でこの笑顔(撮影・浅野直哉)

2発を含む4安打。巨人に今季初勝利をもたらした小笠原は、お立ち台でこの笑顔(撮影・浅野直哉)

 (セ・リーグ、巨人6−5中日、3回戦、中日2勝1敗、3日、東京ドーム)勝った!! ガッツは2発だ!! 巨人の超重量打線が3日、中日3回戦(東京ドーム)でついに目を覚ました。3番・小笠原道大内野手(34)が四回に反撃の口火を切る1号ソロを放つと、七回には右翼席へ決勝の2号ソロ。高橋由伸(33)、亀井義行(25)両外野手の連続アーチに続く、チームとしては9年ぶりの3連発で連敗を「5」で止め、待望の今季初勝利をもたらした。

高橋由が1点差に迫る3ラン(撮影・大里直也)

高橋由が1点差に迫る3ラン(撮影・大里直也)

続く亀井は同点ソロ(撮影・春名中)

続く亀井は同点ソロ(撮影・春名中)

最後は小笠原がフルスイングで勝ち越し弾。3者連続本塁打はチーム9年ぶりだった(撮影・浅野直哉)

最後は小笠原がフルスイングで勝ち越し弾。3者連続本塁打はチーム9年ぶりだった(撮影・浅野直哉)

 祈るような思いで打球の行方を追った。右翼スタンド最前列に打球が消え、地鳴りのような大歓声。この日2発目は、決勝の2号ソロ。小笠原は一塁へ無我夢中で駆けだした。

 「打席に入る前は(高橋)由伸、亀井が打って体が震えてきた。思い切り振るだけでした」。お立ち台に上がっても、まだ興奮していた。

 渾身のフルスイングだった。4点ビハインドの七回。超重量打線が眠りから覚めた。二死一、二塁からこの日、33歳の誕生日を迎えた高橋由の3ランで1点差。亀井が同点ソロで続いた。

 最後はガッツが川上の143キロ内角直球を一撃した。球団としては99年の清原、高橋由、マルティネス以来9年ぶりとなる、怒涛(どとう)の3連発だ。

 「きょうの勝ちは大きい。なかなか思うようにいかなかったけど、4安打と2本塁打も出た」。長い、長いトンネルを抜け出したガッツがつぶやいた。

 昨年11月に左ひざ半月板の形成手術を受けた。プロ野球人生で初めて体にメスをいれての開幕。この日まで打率.158だったが、四回には反撃の口火を切る1号ソロを放つなど4安打。不振の打線を鼓舞し続けた。

 努力はうそをつかない。この日も球場に一番乗り。試合開始の6時間以上前の午前11時すぎ、ドームに新設された屋内打撃練習場で、黙々と打ち込みを行った。シャワーで汗を流すと、再び全体練習のフリー打撃に参加した。

 左ひざの状態は万全ではない。七回に決勝本塁打を放った際、左足をかばうようにしてホームを踏んだ。それでも苦しそうな表情は見せない。それがガッツの美学だ。「足は大丈夫です。やっと一歩踏み出せたと思う」。最後は力強く、言い切った。

 開幕から大きく出遅れた巨人だが、この男がいる限り「日本一奪回」という文字は消えることはない。

(伊吹政高)

★ガッツTALK

 ――七回の3者連続本塁打の時の気持ちは

 「あの回は坂本がつないでくれたり、みんなでチャンスを作った。身震いして打席に入り、何も考えていなかった。ファン、みんなの応援が(打球を)後押ししてくれたと思う」

 ――チームは開幕5連敗中でどん底だったが

 「心境は(勝っているときと)一緒。下を向くのはやめよう。いつか光が差すと思っていた」

 ――待望の初勝利

 「開幕からチームは一つでやってきた。勝ち星が付き、やっと08年のスタートが切れた感じ。また、あす(4日)の試合から最後まであきらめずに粘り強く戦いたい。そして勝ちゲームを1つでも多く作りたい」

 ――本調子に戻ったか

 「どうなんでしょう。なかなか分析はできない。きょうだけだったかもしれないし…。練習では、ずっと同じようにやってきたので、手応えというのは判断しづらい」


■データBox

 〔1〕巨人が七回に高橋由−亀井−小笠原と3者連続本塁打。99年6月19日の阪神戦(東京ドーム)以来9年ぶり、球団史上6度目。6度中4度が中日戦。
 〔2〕中日・川上の1試合4被弾は昨年8月23日の巨人戦(東京ドーム)に次いで自身2度目。1イニング3被弾は初(2被弾は過去3度)。