2008年04月03日 更新
【センバツ】佐藤V打&2戦連続完封で東洋大姫路が準決勝進出

投打に活躍してチームを4強に導いた佐藤はガッツポーズ
(第80回センバツ高校野球大会、第12日、準々決勝、智弁和歌山0−2東洋大姫路、2日、甲子園)東洋大姫路(兵庫)は佐藤翔太投手(3年)の2戦連続完封&決勝打で智弁和歌山(和歌山)に2−0と快勝。5年ぶり4度目の準決勝進出を決めた。ベスト4が出そろい、3日は聖望学園(埼玉)−千葉経大付(千葉)、東洋大姫路−沖縄尚学の準決勝が行われる。
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やはり高校野球は「エースで4番」が主人公でなきゃ。大黒柱の佐藤がチームを4強に導いた。
「もう、ヤバイくらいうれしい。2試合で1本も(ヒットが)出ていなくてチームに迷惑をかけていた。4番として何としても打ちたかった」
ここまでの2試合で7打数無安打1四球(2三振)。一回、9打席目にして初安打。肩の力が抜けた三回二死一、二塁では先制の左前適時打を放った。
「あのヒットでしっかり投げようという気持ちが強くなった」
その言葉通り、6安打9奪三振で2試合連続の完封。連続無失点は「21回」に伸びた。センバツでの兵庫Vs和歌山は59年ぶり。兵庫勢が3連敗していただけに歴史的勝利にもなった。
中学3年時に全国大会決勝を争ったライバルの存在が刺激材料だった。智弁和歌山の主将・勝谷。試合前、「調子がいいから打つよ」のメールが届いた。「とても楽しみ」とその瞬間を待っていた。結果は二ゴロ、空振り三振、右飛、右前打の4打数1安打。「いい勝負ができた」と試合後の握手ではパワーをもらった。
3日の準決勝では沖縄尚学と激突する。「まだ7、8割のデキ」という佐藤には“余力”がある。春の初制覇まで、あと2勝。エースで4番の主人公が頂点に導く。
(高瀬悟嗣)
★初ヒットに両親もホッ
佐藤の母・千春さん(49)は、父・豊一さん(51)とアルプススタンドから声援を送った。「前の2試合が打てませんでしたからね。ホッとしました」と千春さん。「白ネギ以外は何でもおいしそうに食べる」という息子の活躍に目を細めていた。
■佐藤翔太(さとう・しょうた)
1990(平成2)年7月22日、兵庫・姫路市生まれ、17歳。3歳から「白鳥台キッズ」で野球を始め、書写中時代はヤングリーグ「兵庫飾磨クラブ」に所属。東洋大姫路高では2年秋からエースで4番。MAX144キロ、変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。家族は両親と兄2人。1メートル78、74キロ。右投げ右打ち。
★的埜が好リード&スクイズ決めた
的埜(まとの)が八回に貴重な追加点となるスクイズを決めた。一死二、三塁できっちりと一塁手の前に転がし「最後の守備に入る前の1点は大きい。いいところに転がった」と笑顔をみせた。捕手としても佐藤を好リード。一回に2者連続三振を奪って「変化球にタイミングが合っていない」と感じると、緩急を巧みに使った配球で好投を引き出した。
★智弁和歌山・岡田好投実らず
岡田は8回2失点の好投も実らなかった。八回は自らの野選でピンチを招き、スクイズで2点目を許した。「(相手投手の)佐藤さんに負けないつもりだった。良かったところはない」。今大会は3試合すべてに先発し、大きな経験を積んだ。2年生左腕は「僕がスターになるつもりで甲子園に戻ってきたい」と強気に話した。
◆散発の6安打で三塁を踏めなかった打線に智弁和歌山・高嶋監督
「何か寝てんのちゃうかなぁと思っていた。あっという間に終わった」
◆4番で無安打に終わった智弁和歌山・坂口
「(佐藤は)すごい投手。タイミングが合わなかった」
★兵庫勢が連敗止める
センバツで兵庫勢と和歌山勢が顔を合わせるのは、第21回大会(1949年)の兵庫−桐蔭以来59年ぶり。これまで兵庫勢が3連敗していたが、東洋大姫路が智弁和歌山を下したことで連敗を止め、対戦成績を4勝5敗とした。夏は和歌山が5勝3敗でリード。
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◆八回に安打で出塁し、スクイズで生還した東洋大姫路・亀井
「どんな形でもいいから塁に出たかった。スクイズのサインは、来たなと思った」