2008年04月03日 更新

また負けた…G球団ワースト開幕5連敗で首位と早くも5差

九回、小笠原(右)が二ゴロで、ジ・エンド。勝利のハイタッチをかわす中日ナインを横目に、唇をかみしめた(撮影・戸加里真司)

九回、小笠原(右)が二ゴロで、ジ・エンド。勝利のハイタッチをかわす中日ナインを横目に、唇をかみしめた(撮影・戸加里真司)

 (セ・リーグ、巨人0−3中日、2回戦、中日2勝、2日、東京ドーム)どこまで、負け続ければいいんだ−。巨人は2日の中日戦(東京ドーム)で、わずか2安打、三塁も踏めない貧打で、0−3と今季初の零封負け。開幕からの連敗が球団ワースト記録の「5」に伸びた。開幕5連勝の首位・阪神とのゲーム差は早くも「5」。危機的状況にも、原辰徳監督(49)は「全員ではね返す」と我慢を強調した。

 勝利を信じてスタンドに陣取ったG党は、グラウンドにメガホンを投げこむ怒りも気力もなかった。清武球団代表も「“ヒーローを求む”って感じだな」と肩を落とした。「0」が並んだスコアボード。悪夢の開幕5連敗。球団創立75年目の巨人軍のワースト記録を更新してしまった。

 「こういう結果になって悔しいが、明日からそれをぶつける。まだ始まったばかり。現実を全員で受け止め、全員ではね返す。それしかない」と原監督。打線は低調だった。中日先発の山本昌が二回途中に背中の張りを訴えて降板したが、代わったチェンに抑えられ、岩瀬に締められた。わずか2安打。三塁さえ踏めない零封負けだ。

 オフにラミレス、グライシンガー、クルーンらの大型補強を敢行したが、一方で主力の多くが手術やけがで一軍合流が遅れ、実戦不足のままシーズンに突入。オープン戦は最下位に終わり、さらに開幕戦で二岡が右ふくらはぎを肉離れ。正遊撃手離脱の緊急事態に、1日から川島チーフトレーナーが2軍に帯同し、1軍には長橋トレーナーが代わりに付くことになった。チーム改善には乗り出したが道は険しい。

 阪神との差は開幕6日で「5」に拡大。この状況では5ゲーム差をばん回するには、どれだけかかるか…。3月17日の激励会で長嶋終身名誉監督に厳命された「4、5月の50試合で30勝」の目標も厳しい状況だ。

 それでも、開幕6連敗から日本一になった60年の大洋(現横浜)の例もある。原監督は「このメンバーがしっかりしてくれないとね」と打順の組み替えはせず、強力打線の点火をひたすら待ち続ける。

(牧慈)

★内海8K力投も打線の援護なし

 内海が6回4安打2失点で8三振を奪う力投をみせたが、打線の援護なく敗戦投手となった。「(連敗ストッパーは)意識していない。ボクの開幕戦でもあったんで…」とガックリ。二死から森野、谷繁の連打で先制点を許した五回を振り返り、「コントロールミスです」と失投を悔やんだ。

★クルーンが159キロ

 新加入のクルーン(前横浜)が初登板。九回に登場した新守護神は、2四球と谷繁の右前タイムリーで1回を1安打1失点。ホロ苦デビューとなったが、球団最速の159キロをマークするなど見せ場も作り「いい内容ではなかったが、初登板を済ませてホッとした部分はある」と前向きに話した。

◆不調な打線について巨人・伊原ヘッドコーチ

「テコ入れはないよ。打順の入れ替えもない。我慢するしかない」

◆巨人・小笠原

「やるしかない。何とかピッチャーをサポートしなければいけない」

■データBOX

 巨人の開幕5連敗は1958、2005年の4連敗を上回る球団ワースト。開幕5連敗以上は、順位決定が行われるようになった1936年秋季リーグ以降、今年の巨人で延べ42チーム目。過去41度のうち、優勝したのは60年の大洋(開幕6連敗)だけで、優勝確率は2.4%。
 前年リーグ優勝チームの開幕5連敗以上は76年広島(5連敗、1分け含む)、79年ヤクルト(8連敗、1分け含む)、99年横浜(6連敗)に次いで4チーム目。

★G党の声

◆藤倉浩之さん(44)=市川市、会社員

 「開幕でヤクルトをなめたツケだよ。監督とコーチの責任に他ならないでしょう」

◆下河原秀敏さん(61)=府中市、自営業

 「上原も内海もいいピッチングをしていた。打線が援護していたら勝っていたよ。あと少しの辛抱じゃないかな」

◆安部康明さん(39)=中野区、インストラクター

 「二岡がいなくなったんだから、谷を2番にするべきじゃないの。原さん、変に意地になってない?」

■ジャイアンツ・ダイアリー

 クルーンの表情が浮かない。4月2日は35歳のバースデー。毎年、米国で暮らす夫人のトリシアさんからプレゼントが届くのだが、今年はまだ届いていないという。「どうやら35歳を過ぎたら、もらえないみたいなんだ。送らないわよ、っていわれてしまった」とガックリ。
 それでも、同じ4月2日生まれで33歳になった高橋尚から大好きなガムを山ほど渡されるとすっかりゴキゲン。「オレはカリフォルニアピザをお返しするぜ」と“クルーン節”が復活していた。