2008年03月27日 更新

巨人3年目右腕・栂野が大躍進!初の開幕ローテ入り確実

大逆転の末に初の開幕ローテ切符を手にした栂野。原監督の期待も大きい(撮影・大里直也)

大逆転の末に初の開幕ローテ切符を手にした栂野。原監督の期待も大きい(撮影・大里直也)

 巨人、ヤクルトの新戦力が激突だ。巨人の3年目右腕、栂野(とがの)雅史投手(23)が26日、出場選手登録名簿に登録され開幕ローテーション入りを確実にした。巨人は7人が初めての開幕一軍入りを決めた。一方、ヤクルトの大学生・社会人ドラフト1巡目、加藤幹典投手(22)=慶大=が、新人43人(育成枠含む)ではリーグでただ一人、開幕一軍入り。両投手は30日の開幕3戦目(神宮)で対決する可能性が出てきた。

 今季の巨人はひと味違う。開幕メンバーが集められ、川崎市内のジャイアンツ球場では正午から全体練習。集まった選手の中に栂野、越智らフレッシュな顔が並んだ。

 「なんとか(一軍に)残ったみたい。開幕ローテ? 当の本人は何も言われていないので…」

 3年目の右腕・栂野が大躍進だ。1年目は一軍で7試合に登板したが、昨季は右肩の故障で一軍登板はなし。しかし、今季はオープン戦から猛アピールだ。4試合(計9回)で防御率1.00。22日のアスレチックス戦(東京ドーム)は3回3奪三振で無失点。開幕ローテ候補だった門倉、野間口、木佐貫がピリっとせず、大逆転でローテ入りを確実にした。

 今月24日に約1年半交際を続けた未奈さん(22)と入籍。守るものができ、それが力になった。この日の練習後すぐに電話で開幕一軍入りを報告。「『当然でしょ』って言われた」。故障に泣いた昨季、ずっと支えてくれた新妻の温かい一言に笑顔をみせた。

 「一つでもチームの勝利に貢献するのが自分の仕事」。30日のヤクルト開幕3戦目(神宮)での先発の可能性も浮上。その大役に栂野が挑む。

(星直樹)

◆巨人・原監督

「新人王の権利がある投手がたくさんいて楽しみだ」

◆巨人・尾花投手総合コーチ

「実績はこれから作っていけばいい」

■その時

 25日に社会人野球・東京大会に優勝した新日本石油ENEOS硬式野球部の大久保秀昭監督(38)は、桐蔭学園高の後輩・栂野の朗報でダブルの喜びとなった。「おめでとうと言いたい。ずっと気にかけていたのでうれしい」と祝福。「抑えてほしいときに抑えられる投手になってほしい」と期待を込めたエールを送った。

■栂野 雅史(とがの・まさふみ)

 1984(昭和59)年10月19日、東京都生まれ、23歳。桐蔭学園高から新日本石油ENEOSを経て、06年大学生・社会人ドラフト3巡目で巨人入団。同年5月23日の日本ハム戦(東京ドーム)でプロ初登板。昨季は一軍登板機会なしで、二軍成績は11試合に登板、2勝2敗0S、防御率3.08。一軍通算成績は7試合に登板、0勝0敗0S、防御率8.22。1メートル86、92キロ。右投げ右打ち。既婚。年俸900万円。背番号68。

★オープン戦防御率1.80の越智も一軍

 越智も一軍で開幕を迎えることになった。オープン戦3試合(5回)に登板し、防御率1.80。13日の西武戦(岐阜)では、140キロ台後半の直球とフォークで3連続三振を奪うなど存在感を示した。「(一軍に)残っているとは思わず、ビックリした。腕を振って全力で投げるしかない」と自身初の一軍マウンドに心を躍らせた。

★左腕の中継ぎ、山口一人だけ

 原監督は開幕一軍メンバーをひとまず27人登録。野手は捕手3人、内野手8人、外野手6人の計17人で、救援陣は抑えのクルーンに豊田、西村、吉武、山口、越智の6人が登録された。左腕は山口ひとりだが、尾花投手総合コーチは「右でも(左打者を)抑えられる投手がいるから」。ロッテから移籍の左腕・藤田は二軍スタートとなる。

(ジャイアンツ球場)

★クルーン爆発

 守護神クルーンが、髪を逆立てたボンバーヘア=写真=で練習に参加した。「髪を洗ったまま寝ると、こうなるんだ」とニヤリ。あまりの仰天スタイルに原監督も「オレを驚かせるつもりか」と目を丸くした。28日のヤクルトとの開幕戦(神宮)までには頭髪を細く何本にも編み込む「コーンロウ」に戻すという。

★支援プロジェクト

 巨人は、日本赤十字社を支援するプロジェクトを始めると発表した。選手会長の阿部慎之助捕手(29)が安打1本につき1万円を積み立て、自らデザインしたTシャツの売り上げを寄付。また、東京ドームでの試合に赤十字関連施設の子どもらのペア1組を招待する。