2008年03月25日 更新

鷹、ミラクル開幕4連勝&3度目サヨナラ!久米早くも2勝!

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ〜アァ。オフコースの歌ではない。劇的なサヨナラ打を放った田上(中央)はナインの手荒い祝福を受けた

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ〜アァ。オフコースの歌ではない。劇的なサヨナラ打を放った田上(中央)はナインの手荒い祝福を受けた

王監督は早くも2勝目をあげたルーキーの久米を満面の笑みで迎えた(撮影・谷脇圭亮)

王監督は早くも2勝目をあげたルーキーの久米を満面の笑みで迎えた(撮影・谷脇圭亮)

 (パ・リーグ、ソフトバンク6x−5ロッテ=延長十二回、1回戦、ソフトバンク1勝、24日、ヤフードーム)まさに“神がかり”的だ。ソフトバンクは24日のロッテ1回戦(ヤフードーム)で引き分け寸前の延長十二回に田上(たのうえ)秀則捕手(28)が右越えサヨナラ二塁打を放ち、6−5とサヨナラ勝ち。4時間48分の激闘を制した。開幕4連勝でうち3度のサヨナラ勝ち、3勝を大場と久米の新人コンビであげた。王貞治監督(67)も大興奮だ。

 2度あることは3度ある。王ホークスが奇跡の船出だ。「開幕4戦で3度のサヨナラ勝ち」は1961年の大洋(現横浜)以来、実に47年ぶり。主役は田上だった。

 延長十二回二死二塁。打球は前進守備の右翼・サブローの頭をこえて大きく弾んだ。

 「打った瞬間、いったと思いました。サヨナラなんて初めてです」

 ヒーローは顔を真っ赤にして叫んだ。今季初のスタメンで二回の先制二塁打に続き、延長十回は一死二、三塁から値千金の同点打。そして、人生初のサヨナラ打と3安打3打点の大活躍だ。

 中日時代は落合監督に「将来の4番候補の一人」と評価されながら、05年に戦力外となった。GM兼任の王監督に救ってもらった。九州共立大の後輩、新垣の女房役として与えられたチャンスを逃さなかった。

 開幕戦は柴原が逆転サヨナラ弾。2戦目も延長戦を本間のサヨナラ打でものにした。黄金ルーキー大場(東洋大)の完封デビューに続き、この日も…。奇跡のような進撃を田上は「何か分からないけど、流れ的に打てそうな気がする。ゲームセットになる気がしない」と振り返った。

 「みんな頑張った。勝利にかける気持ちを表した試合じゃないか。ただ、勝ちながらピシッとした野球ができていない。それをもう一度、整理しないと。勝ちでうやむやにしたらいけないからね」。3年ぶりの開幕4連勝にも王監督は表情を引き締めた。

 指揮官がラストイヤーと位置づけて臨む08年。早くもドラマチックなフィナーレを予感させる開幕4試合に博多の街は揺れている。

(三木智隆)

★ハーラートップは「みなさんのおかげ」

 大学生・社会人ドラフト3巡目の久米(明大出)が延長十二回に登板。二死一、二塁から代打・ズレータを空振り三振に仕留めて無失点に抑え、早くも2勝目をあげた。逆転サヨナラ勝ちした20日の楽天戦(ヤフードーム)では、八回途中から1回1/3を無失点に抑えて白星。「抑えられてよかった。勝ち星はそれほど気にしてないです。チームのみなさんのおかげですから」。思わぬハーラートップに恐縮していた。

◆1点リードの五回二死で降板したソフトバンク・新垣

「ランナーを背負ってから単調になりすぎました。でも連勝を止めなくて良かった」


■データBOX

 ソフトバンクが開幕戦から4試合で3試合にサヨナラ勝ち。開幕から4戦中3戦をサヨナラ勝ちしたのは、1961年に大洋(現横浜)が4月8、9日の広島戦(9日はダブルヘッダーの第1試合)、11日の中日戦で記録して以来、47年ぶり2度目の快挙となった。

★衝撃デビュー大場、祝福メール80通

 前日23日の楽天戦で、プロ初登板を無四球完封で飾った大場(東洋大出)は、正午すぎに球場入り。「3時くらいに寝て、6時半には目覚めました」と、少し眠そうな目をして話した。祝福のメールが約80通に及んだそうで「さっきやっと(返事を)返し終わりました」と、律義な一面をのぞかせた。また初勝利記念Tシャツの発売も決定し、4月3日まで球団HPなどで予約販売する。

(ヤフードーム)