2008年03月25日 更新
【センバツ】千葉経大付・斎藤13K完封!“新怪物”襲名!

ダイナミックなフォームからの速球で13三振を奪った千葉経大付・斎藤(撮影・森本幸一)
(第80回センバツ高校野球大会、第3日、2回戦、興譲館0−3千葉経大付、24日、甲子園)千葉経大付(千葉)は興譲館(岡山)に3−0で完封勝ち。プロ注目の右腕、斎藤圭祐投手(3年)が自己最多の13三振を奪い、“新怪物”襲名をアピールした。
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おもしろいようにバットが空を切った。観客の視線は「背番号1」に注がれる。斎藤だ。1メートル84の長身右腕が三振の山を築く。155球の力投で完封し、13奪三振。「目玉不在」といわれる甲子園に新星が現れた。
「抑えられてうれしいです。ボールを低めに集められたと思います。球速も自己最速が出てびっくりした」
一回、興譲館の1番・酒井に対するカウント2−1からのボール球が自己最速を2キロ更新する144キロ。今冬、走り込みと筋肉トレを増やし、ユニホームのズボンのサイズが「XO」から「XXO」にアップするほど下半身を鍛えた成果を数字で表した。
六回まで毎回の11奪三振。終盤は課題のスタミナ切れでペースが落ちたが圧巻の内容だった。祖父は漁師で、自身も大原漁港からいっしょに船に乗り込み、漁を手伝うこともある。千葉市内の寮や遠征先では夜、「おばけがこわい」と、1人でトイレに行けない小心者だが、マウンド上では、“海の男”のたくましさを発揮した。
一昨年の甲子園では同姓の早実・斎藤佑樹(現早大)が旋風を起こした。「同じ斎藤として負けたくない。投げる試合は全部、完封したい」と斎藤。29日の次戦はセンバツ連覇を狙う常葉学園菊川(静岡)が相手。「あこがれは(レッドソックスの)松坂大輔さん」という斎藤は、優勝候補に投げ勝って“新怪物”を襲名する。
(近藤安弘)
■斎藤圭祐(さいとう・けいすけ)
1990(平成2)年9月24日、千葉・いすみ市(旧大原町)生まれ、17歳。小学2年から地元少年団でソフトボールを始め、大原中から野球部。千葉経大付では、2年秋からエース。昨年のセンバツは一塁手で出場し、2回戦の熊本工戦でリリーフし1球だけ投げた。家族は祖父母と両親、妹2人。1メートル84、84キロ。右投げ右打ち。
★その時
一塁側アルプス席では斎藤の父・圭昭さん(42)が、心配そうに見守った。完封勝利を見届けると「いい仲間に守備でも攻撃でも助けてもらった。最後まであきらめないで投げてくれた」とようやく笑顔。次戦の常葉学園菊川戦での活躍を期待していた。
★スカウトも絶賛
◆巨人・長谷川スカウト
「1年生のときから見ているが、(フォームの)バランスがいい。腕の振りが安定しているし角度がある。体も大きいし将来が楽しみ」
◆阪神・菊池東日本統括スカウト
「前は下半身が使えなかったけど、ひと冬超えて使えるようになった。もともと、ボール1つ1つに力があった。制球力もよくなったし、注目の選手」
◆広島・白武スカウト
「右の本格派で(高校生では)上位クラスになる。スタミナが付けば期待できる」
◆ロッテ・永野スカウト
「試合によって調子に波がないのがいい。変化球の精度がもっと付けば、さらによくなる」
◆オリックス・堀井スカウト
「バランスがいいし、きれいなフォームをしている。いい素材」
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◆千葉経大付・松本監督
「斎藤は今春(の練習試合で)完投は一度もなかったがよくやってくれた。興譲館が左投手でくるとは予想していなかった。勝ってよかった」