2008年03月23日 更新

マー君の白星もドミンゴ消した…2戦連続サヨナラ負け

九回に同点に追いつかれベンチのマー君(左)も呆然(ぼうぜん)だ(撮影・山下香)

九回に同点に追いつかれベンチのマー君(左)も呆然(ぼうぜん)だ(撮影・山下香)

 (パ・リーグ、ソフトバンク5x−4楽天、2回戦、ソフトバンク2勝、22日、ヤフードーム)終わらない悪夢に、ボヤキも出ない。八回を終えてベンチの野村監督の前に橋上ヘッド、紀藤投手、山田、野村両バッテリーコーチの半円ができた。田中の球数は134球。前日「田中と岩隈でダメなら辞めてもいい」と心中を誓った。それは野村監督の偽らざる心境だったが、降板を選択した。

 「当然あと1回と思った。ただ先はまだ長い。いまムリすれば必ずどこかに出てくる。彼は1年間働いてもらわなアカン中心投手やから…」

 田中の未来を案じた野村監督を、悲劇が襲う。九回のソフトバンクは20日の開幕戦と同じ多村から。2番手に小倉を投入するもいきなり三塁打を浴びる。左の吉崎が二死までこぎつけ、満を持して登板したドミンゴが松田に同点打。悪い流れは断ち切れず十一回、松本がサヨナラ打を浴びた。

 「いっぱいいっぱいでした。できるだけ長い回を投げたかったけど。スコアボード(の投球映像)を見てもバラバラでよく3点で収まった。課題を次に生かしたい」

 当の田中も素直に反省した。奪三振と被安打が同じ10では、むしろ完投する方が不思議。「安心して見ておれるような内容じゃなかった」と野村監督。開幕戦のサヨナラ負け直後から、田中の表情は硬くなり、今季初登板の気負いが力みへとマイナスに作用してしまった。

 「毎年スタートでつまずきますな」。実は野村監督は南海で現役の1969年、ヤクルト監督の90年にも開幕2戦連続サヨナラ負けの経験がある。この敗戦で監督通算でも1423勝1423敗(72分け)と五分になった。

 渋い表情の野村監督だが、早くも投手陣再編に動く構えだ。CMで流れる“マー君に代わって、マー君”のようにはうまくいかない。

(加藤俊一郎)