2008年03月16日 更新

「マリンのマウンドが大好きでした」元ロッテ・黒木が涙の別れ

黒木が泣いた。2人のまな娘も泣いた。スタンドも泣いた。さようなら、ジョニー(撮影・戸加里真司)

黒木が泣いた。2人のまな娘も泣いた。スタンドも泣いた。さようなら、ジョニー(撮影・戸加里真司)

黒木氏を胴上げしたのはナインだけではない。ファンで埋め尽くされたスタンドもまた、ジョニーを胴上げした(撮影・戸加里真司)

黒木氏を胴上げしたのはナインだけではない。ファンで埋め尽くされたスタンドもまた、ジョニーを胴上げした(撮影・戸加里真司)

 (オープン戦、ロッテ1−4楽天、15日、千葉)ジョニーが泣いた。ファンも泣いた−。昨季限りで13年間の現役生活に別れを告げた前ロッテのエース、黒木知宏氏(34)の引退セレモニーが15日、楽天とのオープン戦後に千葉マリンで行われた。

 2万8926人の大観衆から「ジョニーコール」を受け、裕子夫人ら家族が見守る中、3人の打者と対戦。同期入団のサブローを空振り三振、同級生の楽天・礒部を三ゴロに仕留めた。最後は雄たけびとともに投じた137キロの直球で福浦を空振り三振。17球を投げ終え、涙をこらえながらじっと空を見上げた。

 「マリンの声援が僕に勇気を与えてくれた。マリンのマウンドが大好きでした」

 チームの低迷期を支えた「魂のエース」の最後の雄姿を見ようと、オープン戦にもかかわらず入場券は完売。徹夜組も約1000人にのぼった。

 「第2ステージで野球の素晴らしさを伝えたい」。今後はニッポン放送の解説者として、20日の西武−オリックスの開幕戦(西武ドーム)で同局の“開幕投手”を務める。

(神田さやか)

◆ロッテ・バレンタイン監督

 「最後に(黒木氏が)一軍のマウンドで投げたときに自分がグラウンドにいたことは光栄だ」

◆黒木氏が新王子製紙春日井の社会人時代、野球魂を伝授した現日本文理大野球部投手コーチの吉井憲治さん(42)

 「彼はライオンのような闘争心を持っていた。お互い第2の人生を頑張ろう」

◆同級生としてサプライズ登場し、三ゴロに倒れた楽天・礒部

 「黒木が本気で投げてくる気持ちを裏切りたくなかったので、三振はイヤだった」

◆財光寺中、延岡学園高の後輩で花束を渡した楽天・草野

 「“プロではいろいろあるけど、我慢して頑張れ”と声をかけてもらいました」