2007年10月29日 更新
日本ハム投手陣自滅…1イニング5与四球で“不敗神話”崩壊

(日本シリーズ第2戦、日本ハム1−8中日、1勝1敗、28日、札幌ドーム)日本ハムは四回に先発のライアン・グリン投手(32)らが日本シリーズワーストとなる「チーム1イニング5与四球」で自滅した。第3戦は30日午後6時10分から、ナゴヤドームで行われる。
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思わぬ形で“不敗神話”が崩れた。先発グリンがまさかの自滅。救援陣も打ち込まれ、昨年から続いていた本拠地・札幌ドームでの日本シリーズ連勝が4でストップだ。
「全体で7つの四球を出したが、四回に5つ出してしまった。失点するなら、打たれたほうがいいのだが…」
ヒルマン監督も頭を抱えた魔の四回。一死後、グリンが突然制球を乱した。3者連続四球で満塁とし、中村紀に手痛い右越え適時二塁打を浴びてKO。2番手には第3戦以降に先発の可能性もあった吉川を投入したが、連続四球で押し出し。日本シリーズのワースト記録となる1イニング5四球で、手痛い3点を与えた。
「3連続四球はシーズン中にもなかった。どういうことか察してくれ」とグリン。きわどいコースを球審にボールと判定されたことに納得がいかない様子。「自分のせいで負けてガッカリしている」とショックを隠せない。先発の乱調が中継ぎのリズムも崩し、ダルビッシュが沈黙させた中日打線をよみがえらせてしまった。
「打線? 3安打(実際には4安打)したし、(2安打の)きのうよりはマシ。きょうの試合は水に流し、気持ちを切り替えてナゴヤに行く」
ヒルマン監督は前を向いたが、安打数を間違えるなど“らしくない”形で札幌初黒星。久しぶりにみた「弱い日本ハム」の姿だった。
(越智健一)
■データBOX
〔1〕日本ハム・グリンは四回に3連続与四球のシリーズワーストタイ。59年第4戦一回の藤田元司(巨人)、68年第3戦一回の堀内恒夫(同)らに次いで6人目。
四回はグリンのあと2番手で登板した吉川も2四球を与え、この回だけで計5与四球。「チーム1イニング5与四球」は98年第3戦二回の横浜と99年第2戦一回のダイエー(現ソフトバンク)の「4」を上回るワーストとなった。
〔2〕セギノールは第1戦に続いて本塁打。シリーズ第1、2戦の連続試合本塁打は05年のロッテ・李承ヨプ(現巨人)以来15人目(17度目)。日本ハム(前身時代を含む)では81年のソレイタに次いで2人目。
◆中田に抑えられた日本ハム・小谷野
「交流戦で対戦したとき以上に球に力があった」
◆七回にシリーズ初安打となる二塁打を放った日本ハム・工藤
「次につながる。中日の投手はいいけど、足でかき回す展開にもっていきたい」
★ヒルマン監督に聞く
――中日にペースを握られた
「各打者は中田の高めのつり球に手を出し、打ち損じた。一方で打てる球を見逃す場面も多かった。見極めがうまくいかなかった」
――中田の変化球は切れがあった
「立ち上がりは変化球を我慢して見送っていた。しかし四、五、六回に低めのスライダーもうまく振らされていた」
――打線に快音が出ない
「きょうは4安打放った。前日(27日)のゲーム(2安打)より、多かった」
――日本シリーズの厳しさを感じる
「負けは負けと認めるが、このゲームは水に流し、気持ちを新たに名古屋に乗り込みたい」
★ルーキー・吉川、緊張で押し出し
吉川が高卒ルーキーとしては92年、石井一(ヤクルト)以来となる日本シリーズ登板。四回途中から2番手でマウンドに上がり、一死はとったものの二死一、三塁から2者連続四球で押し出し。4点目を献上した。「大舞台での登板は緊張しました。大事な場面で起用してもらったのに、結果を出せず申し訳ないです」と声を絞り出した。
★セギ2試合連続
セギノールが四回に2試合連続となる2号ソロをバックスクリーン左へ運んだ。昨年のシリーズから計7試合で4本と大舞台での強さを発揮しているが、チームの得点はこの1点のみ。「やり返してやるという気持ちだ」と悔しさをにじませた。第3戦から3試合はDH制がない。右ひざ痛を抱えるものの「試合に集中できている。アドレナリンが出ると思うので(守備も)やるつもり」。一塁手での出場に闘志を見せた。
★打球受けたダル「全然、大丈夫」
前日27日の第1戦で打球を左すね内側に受けたダルビッシュは、試合前の練習で軽快な動きを見せた。ランニングやキャッチボールなどで汗を流し「(痛みは)全然、大丈夫。腫れも全くないです」。トレーナーから報告を受けたヒルマン監督は「軽い打撲。次回登板に影響はない」と軽症であることを強調した。
★ロイヤルズ記者、日本シリーズ紹介
来季、ロイヤルズで指揮をとるヒルマン監督の取材で来日しているジョー・ポスナンスキ記者の「ジョー・イン・ジャパン(ジョーの日本滞在記)」が『カンザスシティー・スター』(電子版)でスタート。コラム、Q&Aなどを掲載。コラムではヒルマン監督と日本の報道陣の様子やシリーズの盛り上がりを紹介。また「カリスマ天才投手がヒルマンファイターズを勝利に導いた」と題した第1戦の観戦記事では、婚約者の女優サエコについても触れるなど、ダルビッシュのことを細かく伝えた。









◆2試合無安打の日本ハム・稲葉
「打ち損じている。ヒットが出ないと多少の焦りはあります」