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2005.10.27 更新

 

金本初ヒット、今岡初タイムリーも…遅すぎるでぇ

今岡

六回、今岡が待望の初タイムリーを放つも、流れは変わらなかった=撮影・荒木孝雄

(日本シリーズ、阪神2−3ロッテ、第4戦、ロッテ4勝、26日、甲子園)最強コンビの看板が泣いていた。4、5番合わせて計3安打。史上ワーストの計4得点。文字通りの完敗という現実が、金本の目をかすかに潤ませていた。

「言い訳はなし。力がないだけ…」

無力感ばかりが漂った。3試合連続で快音なし。この日も一回一死一、二塁の先制チャンスに、左飛に倒れた。四回には12打席でようやく快音が飛び出したが、続く今岡が三ゴロ併殺。期待に満ちた大歓声も、一気にため息へと化してしまった。

意地だけはみせた。六回一死一塁から、金本が四球を選んだ。シーズンで147打点を稼いだ今岡が、つまりながらも中前へ運んだ。31イニング目で待望の初タイムリーは、猛虎の得点パターン。だが、流れは変わらなかった。

もがき苦しんだ。シーズン中の練習で、マスコットバットを使う金本だが、シリーズでは試合用バットを使っていた。しかし、10打席無安打に、この日はマスコットバットに戻していた。

そして、今岡もチャンスでめぐってこない。得点圏に走者を置いての打席は、これで2度目。少ないチャンスを生かすのが、精いっぱい。「悔しいの一言。負けは負けで受け止めて、また来年ですね」と悔しさをにじませた。

そして金本が、ロッカーに入る前に最後にこういった。「来年、またこの舞台に立ちたい」。シーズンの栄光も色あせてしまいそうだが、この2人がいたから、ここまでこれたのも事実。球史に残る屈辱を胸に深く刻みつけ、連覇へ向けて新たな一歩を踏み出す。

(澄田 垂穂)

★「敢闘選手賞」それでも悔し矢野

虎から唯一の表彰となる「敢闘選手賞」も慰めにはならない。正妻・矢野が敗戦を受け止め、3度目の正直を誓った。

「ウチには本当の力がなかった。自分は年を取っているけど、まだまだ日本一になりたい」

2年ぶり2度目のシリーズ。貧打症に陥った打線でただ一人、気を吐いた。この日も3打数1安打で通算12打数5安打、打率.417。だが残ったのは捕手として打たれまくった記憶だけだ。

第3戦までワースト新記録となる3戦連続10失点。この日は「一番の成長株」という先発・杉山とのコンビで、一矢報いるつもりだったが…。

今季、2度目のFA権を得たが、もうタテジマを脱ぐつもりはない。「タイガースには恩というか感謝がある。ここで日本一になりたい」。12月には37度目の誕生日を迎える。残る野球人生は虎にささげるつもりだ。

★警備600人

これ以上、逮捕者は出さない。兵庫県警、甲子園球場サイドが26日、史上最大規模の厳戒警備でトラブル阻止に乗り出した。

球場側が前日に比べ95人増の438人、県警サイドも所轄の甲子園署を中心に県警機動隊も含め、60人増の170人。前日の被害者は球場の警備員だったことが判明し、関係者は「通常なら各ポスト2人のところを3人にし、目を光らせます」と語った。