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2005.10.25 更新

 

猛爆ロッテ打線をかわしたる!下柳が満を持しての先発

下柳

25日に先発の下柳。ベテランらしいピッチングでマリンガン打線を翻弄する=撮影・山下香

いかにも照れ屋の下柳らしい振る舞いだった。甲子園のブルペンで最終調整を行った後、報道陣の質問に「…」。たまたま居合わせた御子柴広報を、“臨時通訳”にしたてて対応してのけた。

「『静かにしておいてほしい』ということでしょう。何もないです」

本拠地開幕となる日本シリーズ第3戦で先発。敵地で史上初の2試合連続の2ケタ失点を喫している。負ければ王手をかけられるという重圧ものしかかる。気負いはないが、集中力は戦闘モードに切り替えていた。

対策もある。この日、朝イチの便で帰阪した久保投手コーチは第1、2戦をビデオで研究。「井川も安藤も悪くなかったけど、真っ向勝負にいっていた。ロッテ打線と波長が合っていた。ムキになって向こうのペースになっていた」という結論を見出していた。

打ち気に構える打者に対して“ガチンコ勝負”を挑む。試合慣れしている方が有利なのも当然だ。「下柳なら、かわす投球ができるんで何とかしたい」と久保コーチ。意気込むマスコミを巧みにかわしたのも、マウンド上での予行演習?

自ら首脳陣に本拠地での登板を志願し、満を持しての先発。今季終盤も井川が取りこぼした後に、必ず好投をみせてきた。岡田監督も「負けた試合の分岐点にあたる。踏ん張れば流れがくるような気がする」と、連敗ストッパーとしての期待を口にした。

今季は15勝を挙げて最年長最多勝に輝いた37歳は、無言実行が信条。シーズン同様、のらりくらりと相手の意表をつく老かいな投球術で、ボビー・マジックすらもかわしてみせる。

(澄田 垂穂)

★杉山は自然体で臨む

第4戦を任される杉山だが、自分を見失うことなく自然体で臨む。「プレッシャーはない。特にシーズンと変えたこともやってない。自分のピッチングをすることが一番大事ですから」。

久保投手コーチからは前日23日の練習中に、「打者がバントの構えでも、バントと決め付けて投げるな」とアドバイスを受けた。今季、花開いた右腕が、シリーズでも持ち味を発揮する。