三回、左前打を放つ井上。奥川とのプロ初対決が実現する(撮影・松永渉平)
昨夏の甲子園決勝で井上は奥川から3ランを放った
開会式のリハーサルで井上(左)と奥川はガッツポーズ ギャラリーページで見る (フェニックスリーグ、阪神7-1DeNA、26日、天福)阪神・井上広大外野手(19)が26日、DeNA戦(天福)に「4番・右翼」で出場。フェニックス・リーグ自身初の3安打を放った。27日のヤクルト戦(都城)は奥川恭伸投手(19)が先発予定。昨夏の甲子園大会決勝で日本一を争った2人のプロ初対戦が、南国の地をさらに熱くする。
粘って、甘い球を見逃さなかった。井上がフェニックス初の猛打賞と大暴れ。南国で大きな成長曲線を描く若虎の伸びしろは天井知らずだ。
「ウエスタンでも打率が低かったので、追い込まれてからどうやって塁に出るかというのを考えていた。コンタクトすることを意識して打席に立ちました」
まずは一回2死二塁。今季1軍で4勝(1敗)をマークした左腕・坂本からファウルで粘って9球目。変化球を完璧にはじき返し、先制の中前適時打を放った。三回の第2打席は左前に運ぶと、五回の第3打席はまたも追い込まれてから粘って8球目を中前へ。簡単にはやられない執念、そして打席での対応力を見せつけた。
夢の対決が宮崎で実現する。きょう27日の相手先発はヤクルト・奥川。履正社の4番、星稜のエースとして対戦し、井上が奥川から3ランを放った昨夏の甲子園大会決勝以来、プロに入ってからは初めての直接対決に平田2軍監督も「野球界を盛り上げるためにスター、フレッシュな話題性のある選手がどんどん出てこないと。楽しみだね」と思わず表情が緩んだ。
今季、井上はウエスタン・リーグ69試合で打率・226、リーグ2位タイの9本塁打、同3位の36打点。対する奥川はイースタン・リーグで7試合に登板し1勝1敗、防御率は1・83。ともに1軍の舞台も経験した。プロ1年目の集大成として進化を見せるにはうってつけの相手。井上が力を込めた。
「打ちたいというのはありますけど、いまは自分がやってきていることを継続して。いい投手だからこそ、どうやって対応していくかというのを考えたい」
これからの野球界を担う黄金世代。その筆頭候補が南国で火花を散らす。(原田遼太郎)