中日の来季3年目・藤嶋健人投手(21)が、最速146キロの直球の球速アップに取り組んでいる。「いずれは150キロを超えるスピードが出せるように頑張りたい。やっぱり直球は大事」とキッパリ。12月9日から5日間、沖縄・北谷球場で、米シアトルのトレーニング施設「ドライブラインベースボール」の講習を受けて、より思いを強くした。
名古屋市内の通っているスポーツジムのトレーナーから「ドライブラインベースボール」の話を聞いて即決。50万円を投資して米シアトルから専門家を招いた。沖縄での5日間。初日は座学や体力測定を行い、2日目は動作解析。全身に48個のマーカーをつけて投球時の肩、肘などの使い方を科学的に分析した。3日目からはデータを元に、技術指導を受けた。
「今後の練習メニューとかもネットで送っていただけるそうで、キャンプインまでにしっかりプラン通りにやっていきたい」
米大リーグでは、5年連続2桁勝利のトレバー・バウアー(レッズ)が、2012年に150・6キロだった直球の平均球速が18年には153・2キロに上昇した例があり、ソフトバンクも取り入れているという。
今回は同僚の笠原、又吉らだけでなく、藤浪(阪神)も参加。藤嶋は「いっしょに食事もさせていただいた。ブルペンで、藤浪さんの投球練習を見て、『すごいな』と思いました」。
地元・東邦高から2017年ドラフト5位で中日に入団。スカウトからは「プロで投手としては厳しい。(高校通算59本塁打の)打撃を生かすべき」と、打者転向を勧める声もあったが、カーブ、カットボールの切れ、そして制球力とマウンド度胸で2年目から1軍に定着。今季は血行障害で開幕には出遅れたが、32試合にすべてリリーフで登板して防御率2・48だった。
「リリーフなら中継ぎではなく抑えをやりたい」
抑えの条件は、直球で三振が取れること。藤嶋は『4キロの壁』を超えようと必死だ。(三木建次)