今季で18年目を迎えるヤクルト・石川が節目の数字に迫っている。7日の阪神戦(神宮)に先発し、今季17試合目。先発20試合に到達すれば、11年連続で17度目となる。石川は「評価は周りがするものだから」と語るが、2001年に青山学院大からドラフト1位入団してから、2007年以外はすべて20先発に到達している。
07年は不調で中継ぎ登板などもあり15試合の先発で投球回は96回2/3にとどまったが、それ以外の年は100イニングを越え、ローテーションにも大きく穴を空けることなく、投げ続けてきた。今季は91回2/3を投げ、5勝5敗、防御率3・44。65奪三振で四球はわずか15と、ローテーション投手の中でも安定感は際立っている。
来年1月には40歳になる左腕だが、進化を遂げるために変化することを恐れない。交流戦からは1球ごとにプレートの踏む位置を変更。すると9試合で防御率3・00とさらに成績を伸ばしている。
そして、昨年の後半戦途中から封印していたカットボールを今季から解禁した。石川は「昨年までは痛打されることが多かった。やっぱり、自分くらいの球速だとコースを間違えるとやられてしまう」と封印した理由を教えてくれたが、今季は右打者の内角低め、左打者の外角低めで空振りを奪う場面が目立っている。
続けて石川は「(球種を)消す必要はないのかな、と。今年はシンカー系のボールがうまく決まっているのもあって、カットボールもうまくいっている」とうなずいた。今季はカットボールと110キロ台のシンカーの割合を増やすことで、全体の被打率(・244)は入団以来、最も低くなっている。
いずれの試みや球種の選択は石川がプロ18年間で積み上げた技術のたまもの。39歳で投球パフォーマンスを向上させるベテランに、改めて尊敬の念を持った。(横山尚杜)