2016年には33試合に登板した中継ぎ右腕が、神宮のマウンドに帰ってきた。2年ぶりに1軍に復帰したヤクルト・平井諒投手(28)が、充実感を口にした。
「(右肩の手術から復帰した)16年とは違った感覚でした。また2年ぶりかと思った。(リハビリ中は)『いつ投げられなくなるか分からない』と考えながらやってきました」
10年に帝京第五高からドラフト4位で入団した28歳。最速154キロと潜在能力を高く評価されてきたが、13年には右肩の手術を経験と故障に泣いてきた。昨季はコンディション不良が続き、3年ぶりに1軍登板機会なし。2軍でも9月の2試合にとどまった。
遠ざかる神宮のマウンド。それでも、心は折れなかった。「ユニホームを着られて、チャンスをもらえるだけありがたい」。地道なリハビリを続け、今季の2軍戦では15試合で1勝0敗1セーブ、防御率2・51。今月3日に今季初昇格すると、同日の中日戦(神宮)の九回に4番手で登板し、1回を無安打無失点に抑えてみせた。
2017年6月3日の西武戦(神宮)以来、2年ぶりの登板に「ここ(1軍の舞台)で野球がしたいという思いが強かった。もう一回、ここでやろうと。やっと、スタートラインに立てたので。次はここに居続けられるようにしたいですよね」と口にした。故障に泣いてきた苦労人は、1軍の舞台で戦える喜びを味わっている。(長崎右)