試合後、お立ち台でつば九郎とポーズを決めるヤクルト・高梨=神宮球場 (撮影・長尾みなみ) (セ・リーグ、ヤクルト4-2広島、5回戦、ヤクルト4勝1敗、28日、神宮)ヤクルト・高梨裕稔投手(27)が6回5安打無失点、8奪三振の好投で今季2勝目(2敗)。オフに日本ハムからトレードで加入した右腕が神宮初勝利を飾った。
「ストライク先行でいけた。どんどん攻めていけたのがよかったと思う」
直球とフォークボールを軸に、8連勝中の広島打線を寄せつけなかった。五回1死一、二塁のピンチは代打・バティスタを3球連続のフォークボールで見逃し三振。続く田中は直球で詰まらせ、右飛に打ち取った。
千葉・土気(とけ)高出身。県立普通校で無名の存在だった右腕を巨人と日本ハムで通算167勝を挙げた山梨学院大の高橋一三・元監督(享年69)が熱心に誘ってくれた。「神宮球場は高校生が目指す甲子園みたいな存在。ここを目指していた」が、4年間で全国の舞台に手は届かなかった。
日本ハム時代の背番号は39。新天地では大学時代と同じ「14」を選んだ。恩師と目指した夢の舞台で、ついにウイニングボールをつかんだ。