2018.7.13 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】カープを気にかける日常 願うばかり

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

カープを気にかける日常 願うばかり

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ

 西日本豪雨によって甚大な被害が出た。被災された方には、心からお見舞いを申し上げたい。

 私の実家は、広島市の中心部から車で30分ほどの安芸区矢野東にある。避難所になっている母校(矢野小)をテレビで見ることになろうとは、夢にも思わなかった。特に被害が大きかった地域の一つ、安芸郡熊野町は隣町だ。球界の広島出身者とはすぐに連絡を取り合い、球場へ行けば取材相手の監督、コーチに「実家は大丈夫か?」と気に掛けていただいた。

 テレビには「ああ、あそこだ」とわかる見慣れた景色が、無残な形で次々と映し出された。海は関係ないものの、まるで津波の後のようだ。

 子供の頃から近所の大きな災害は聞いたことがなかったし、5、6月に広島戦の解説で帰郷した際、2カ月続けて墓参りに行ったので、変わりようが余計に信じられなかった。実家はぎりぎりのところで浸水などを免れたが、行方不明者の捜索などを見ていると、人ごとと思えない。

 今回に限らず大地震など災害が起きると、ニュースや報道番組は災害を招いた原因、避難勧告が出されたタイミング、今後の対策などに長い時間を割いている。これらはあとでもいい話だ。被災者は「明日どうやって生活すればいいのだろう」と思っている。まず、この状況でどうすればいいのかを教えてほしい。

 9-11日にマツダスタジアムで予定されていた広島-阪神3連戦は中止になり、全国高校野球選手権広島大会は開幕が10日間延期された。当然のことだと思う。

 広島には多くのカープファンがいるが、今はそれどころではない。再びファンがチームのことを気にかける日常が、1日も早く戻ってくることを願うばかりだ。カープはその日がきたとき、ファンをがっかりさせずに済むように踏ん張ってほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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