2018.7.12 05:05

源田、ミスター超え皆勤賞自ら祝った5の5!西武が史上6度目の完全首位ターン

源田、ミスター超え皆勤賞自ら祝った5の5!西武が史上6度目の完全首位ターン

本拠地の左翼スタンドは首位ターンに歓喜。ヒーローの源田(背番号6)と浅村(同3)とともにバンザイ!(撮影・高橋朋彦)

本拠地の左翼スタンドは首位ターンに歓喜。ヒーローの源田(背番号6)と浅村(同3)とともにバンザイ!(撮影・高橋朋彦)【拡大】

 (パ・リーグ、西武8-4ロッテ、15回戦、西武9勝6敗、11日、メットライフ)パ・リーグ1位の西武は11日、ロッテ15回戦(メットライフ)に8-4で勝利。開幕から首位を守り抜き、前半戦を終えた。2年目の源田壮亮内野手(25)が生涯初の5打数5安打で新人だった昨季開幕戦からの連続フルイニング出場が221試合に到達。1958-59年の長嶋茂雄(巨人)を抜き、プロ野球新記録(50年の2リーグ制分立後)を樹立した。前半戦快進撃の原動力となった「獅子おどし打線」で10年ぶりのリーグVへ突っ走る。

 カコーン、カコーン…。レオ党は、この夜も「獅子おどし打線」が奏でる心地のよい、打球音に酔いしれた。

 「勝ってよかった。ラッキーなヒットも多かったけど、偉大な方の記録を抜くことができてうれしいです」

 中心にいたのは“ミスター超え”を果たした2番・源田だ。1年目の開幕からの連続フルイニング出場で長嶋氏の220試合に並んだ前夜は、今季1号。プロ野球新記録となる221試合連続フルイニング出場を達成したこの日は、三回、五回と2打席連続の適時打を含む生涯初の5安打で2打点。お立ち台では「自分がビックリ。もうないです」とはにかんだ。

 いつも自然体の“鉄人”は偉業達成にも「死球も当たり所がよかったし」とケロリ。4月17日の日本ハム戦(東京ドーム)での頭部死球は「かすっただけ」。タイ記録まで残り2試合と迫った8日の楽天戦(楽天生命パーク)では右手前腕部に死球を受けた。今も打撃時には患部の右手首に鉄板入りのサポーターを着用しているが、「あと数センチずれていたら折れていましたね。運がいいです」とニヤリと笑う。

 昨季の開幕戦から遊撃のレギュラーに抜擢(ばってき)した辻監督は「ミスターを抜くわけにはいかない。コーチと話して、九回で代えようと思っていたよ」とジョークを交えつつも、「細身だけど丈夫だし、死球でも頑張って出る。へばった感じも見せない」とまな弟子をたたえた。

 函館遠征中の4日に辻監督が命名した「獅子おどし打線」が前半戦最後の試合も爆発した。1点リードの三回、浅村の18号2ランを皮切りに金子侑の3点二塁打、源田の左前適時打で一挙6点を奪取。計13安打とし、前半戦の78試合で2桁安打は何と半分の39試合だ。1イニング5得点以上のビッグイニングは19度も記録した。

 水が流れるたびに竹筒が石をたたき「カコーン」と心地よい音を響かせる鹿威し。風情を感じさせ、今では日本庭園の装飾として親しまれているが、本来は農作物に被害を与える鳥獣を追い払うために設置されたものだ。偶然か、はたまた必然か-。この日の勝利で、4日の命名後はイヌワシ(楽天)、カモメ(ロッテ)と球団マスコットが鳥類の2チームを相手に2カード連続の勝ち越しを決めた。

 「貯金15は頑張った成果。後半戦はさらに厳しい戦いになるが、一致団結して優勝を目指したい」と辻監督は10年ぶりのV奪還を力強く宣言した。球宴休みを挟んで、16日からは敵地でソフトバンク3連戦(16、17日・ヤフオクドーム、18日・北九州)。前半戦の勢いそのままに、昨季王者の「鷹」も撃退する。(花里雄太)

獅子威し(ししおどし)

 農作物などに被害を与える鳥獣を追い払うための装置類の総称。本来は「鹿威し」。竹筒が水の重みで反転し、水がこぼれて軽くなり元に戻る際に石などを打って音を発する、添水(そうず)という装置を指すことが多い。その音の趣が楽しまれるようになり、日本庭園の装飾として設置されるようになった。

データBOX

 〔1〕西武が前半戦を首位で終えたのは2010年以来8年ぶり。開幕戦から球宴前の前半最終戦まで1位をキープしたのは、1953年の巨人、62年の東映、89年のオリックス、97年のヤクルト、08年の阪神に次いで10年ぶり6度目。巨人、東映、ヤクルトは一度も首位を譲らずにリーグ優勝した。
 〔2〕源田が新人だった昨年の開幕戦から221試合連続で全イニング出場を果たし、58-59年に長嶋茂雄(巨人)が記録した220試合を抜くプロ野球新記録(2リーグ制後)。連続全イニング出場のプロ野球記録は、99-10年に金本知憲(広島、阪神)がマークした1492試合。
 〔3〕パは最下位の楽天だけが借金を背負って終えた。前半戦終了時、最下位球団だけが借金だったのは、57年のセ、01年のパに次いで17年ぶり3度目。最下位球団以外が貯金で終えたのは、57年のセ以来61年ぶり2度目で、パでは初めて。

試合結果へ

  • 源田が5打数5安打の固め打ち。ミスター超えを自ら祝った(撮影・高橋朋彦)
  • 1959年、プロ2年目の長嶋茂雄
  • パ・リーグの今季チーム打撃成績
  • 開幕戦から前半戦終了まで1位をキープした球団
  • 3回西武二死一、三塁、源田が左前に適時打を放つ=メットライフドーム
  • ヒーローの西武・源田=メットライフドーム(撮影・高橋朋彦)
  • ロッテ戦に先発した西武・榎田=メットライフドーム
  • 先発の西武・榎田=メットライフドーム(撮影・高橋朋彦)
  • 3回、西武・浅村が中越えに2ランを放つ=メットライフドーム
  • 3回、2点本塁打を放つ西武・浅村 =メットライフドーム(撮影・高橋朋彦)
  • 2回西武・中村の遊ゴロ間に1点を上げる=メットライフドーム(撮影・高橋朋彦)
  • 3回西武二死満塁、金子侑が左中間に走者一掃の二塁打を放つ=メットライフドーム
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