2018.7.12 10:01

行くぞ八戸高専!高専初聖地ダァ~ 九回6点逆転6年ぶり夏1勝/東北スポーツ

行くぞ八戸高専!高専初聖地ダァ~ 九回6点逆転6年ぶり夏1勝/東北スポーツ

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完投勝利を挙げたエース関がガッツポーズ(撮影・井上幸治)

完投勝利を挙げたエース関がガッツポーズ(撮影・井上幸治)【拡大】

 第100回全国高校野球選手権大会青森大会(11日、八戸高専7-3木造、青森市営)1回戦が行われ、高専史上初の甲子園出場を目指す八戸高専は、九回に一挙6点を奪って木造に7-3で逆転勝ちした。関琢朗投手(3年)は一回に3失点したが、二回以降は立ち直って149球を投げ完投勝利。4番打者としても2安打2打点と活躍した。この日開幕予定だった秋田大会は雨天のため、開会式と1回戦1試合が、12日に順延となった。

 最後の打者を空振り三振に仕留めると、エース関が力強く右拳を突き上げた。チームは6年ぶりの夏勝利。高専では史上初の聖地へ、まずは一歩前進だ。

 「厳しい試合も最後に流れをつかめて勝てた。(関自身)初めての夏1勝。自信になる」

 今大会で好投手に数えられる右腕は、一回に4安打を浴び、まさかの3失点。だが、その後はスライダー主体の投球で立て直しゼロを並べた。

 打っては2点差をひっくり返した。4-3とリードした九回二死満塁で、右翼線へ2点二塁打。石塚監督が「感情を出さない子。初めてみた」と驚くほどの派手なガッツポーズで、喜びを爆発させた。

 高専は5年制課程。そのため、甲子園出場を目指す夏の予選に出られるのは3年生までの選手だけ。関もラストチャンスとなる。学校では「機械システムデザインコース」に在籍する理系男子。「数学がすごく難しい」と頭をかきながら、ロボット部品なども製作する。勉学が中心だが、“最後の夏”に全力を注ぐ。

 チームは昨秋の青森大会で4強入り。3位決定戦でも八戸学院光星を相手に1-4と競り合い、注目を集めた。高専初の甲子園出場へ周囲の期待が高まるが、関は「(高専初の甲子園の気持ちは)ないわけじゃないけど、言わないほうがいい」。あえて目の前の試合に集中する。

 春の八戸地区大会では三戸・田子連合に0-8で七回コールド負け。悔しさも味わい、どん底からはい上がってきた。「一戦一戦大事に戦いたい」と偉業達成を狙う。 (井上幸治)

高専

 正式には「高等専門学校」。5年一貫教育で工学、技術、商船など優れた専門技術者を養成する高等教育機関で、現在は国公私立併せて全国に57校がある。卒業後は2年間の専攻科入学や、大学への編入学(主に3年時から)のケースも多い。 八戸高専は1963(昭和38)年に青森県初の工学系国立高等教育機関として創立。産業システム工学科の1学科で機械システムデザイン、電気情報工学、マテリアル・バイオ工学、環境都市・建築デザインの4コースからなる男女共学校。野球部は甲子園出場なし。所在地は青森県八戸市大字田面木字上野平16の1。圓山重直校長。

関 琢朗(せき・たくろう)

 2000(平成12)年10月10日生まれ、17歳。青森・八戸市出身。三条小1年から野球を始める。三条中では軟式野球部。八戸高専では1年春からベンチ入りし、同年秋からエース。1メートル80、90キロ。右投げ右打ち。家族は両親、妹。

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  • 関は打っても九回に2点二塁打を放ち、右拳を突き上げた(撮影・井上幸治)
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