2018.7.12 05:02

“ラオウ”杉本、満弾1号!オリが前半戦貯金「2」&3位タイ浮上ターン

“ラオウ”杉本、満弾1号!オリが前半戦貯金「2」&3位タイ浮上ターン

1号満塁本塁打を放った杉本。体格がいいからバットを投げてもさまになる

1号満塁本塁打を放った杉本。体格がいいからバットを投げてもさまになる【拡大】

 (パ・リーグ、楽天3-8オリックス、14回戦、楽天7勝6敗1分、11日、楽天生命)死の淵をさまよった“ラオウ”が、仙台の地で蘇った。バックスクリーン右に突き刺した白球。オリックス・杉本は表情を引き締め、ダイヤモンドを一周した。自身にとって起死回生の一撃。プロ初の満塁弾で、チームの4年ぶり前半戦Aクラスターンに貢献した。

 「今年ずっと打撃で悩んでいて…。その中で2軍の監督やコーチ、先輩に指導していただいて。それがあって、打てたと思います」

 敵地でのヒーローインタビュー。後藤、武田からペットボトルの水をかけられて、ようやく笑った。四回、1点を先制し、なおも一死満塁の場面だ。楽天・辛島のチェンジアップをとらえ、中堅右へ大きな放物線を描いた。昨季プロ初本塁打を放った左腕相手に同じ球場で再び、一発。2年連続で辛島を“昇天”させた。

 今季初昇格即スタメンで起用した福良監督も「ラオウ(杉本)の一発は大きかった」と笑顔。チームも連敗を「3」で止め、ソフトバンクと並び3位タイに浮上。2014年以来の貯金(2)を持ったまま、前半戦を折り返した。

 今季が3年目。1メートル90、94キロという体格に加え、座右の銘が「北斗の拳」のラオウの名ゼリフ「わが生涯に一片の悔いなし」ということから、ラオウと呼ばれ、親しまれる杉本。だが、今年は拳王の強さはなかった。

 極度の打撃不振に陥り、2軍の遠征メンバーからも外される日々。「嫌になったこともあった」。打球が前にすら飛ばない。様々な選手のフォームをまねたり、ノーステップ打法も挑戦したが効果なし。そんなとき、2軍調整中の小谷野、中島、T-岡田ら先輩やコーチ陣の助言で「結局、リラックスして来た球を打つのがいい」と光を見つけた。

 「きょうの試合で打てなかったら、もう終わりの気持ちで試合に臨んでいたので」。ラオウは再び立ち上がった。闘気は甦った。拳王恐怖の伝説は、今より始まる。 (西垣戸理大)

★ラオウ

 1983年から「週刊少年ジャンプ」に掲載された人気漫画「北斗の拳」に登場する架空のキャラクター。拳王軍を率い、世紀末覇王を目指す暴君。北斗神拳四兄弟の長兄で、主人公ケンシロウの義兄であり、最大のライバル。

杉本 裕太郎(すぎもと・ゆうたろう)

 外野手。1991(平成3)年4月5日生まれ、27歳。徳島県出身。徳島商高-青学大を経てJR西日本から2016年ドラフト10位で入団。17年9月9日の楽天戦で先頭打者本塁打で初安打を記録。通算成績は11試合で、打率・143、2本塁打、6打点。1メートル90、94キロ。右投げ右打ち。年俸700万円。背番号「99」

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  • ファンの声援に応える杉本
  • 4回、満塁本塁打を放つオリックス・杉本=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 4回満塁本塁打を放ち、ハイタッチで迎えられるオリックス・杉本(左から2人目)=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 8回から登板のオリックス・山本=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 七回途中から登板のオリックス・吉田一=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 7回、適時三塁打を放つオリックス・伏見=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 7回、ベンチのオリックス・福良監督=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 6回、適時打を放つオリックス・後藤=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 4回オリックス一死満塁、武田が中前に先制打を放つ=楽天生命パーク
  • 2回、死球を受けるオリックス・吉田正=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
  • 先発のオリックス・金子=楽天生命パーク(撮影・土谷創造)
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