沖縄地方が梅雨明けししたこの日、夏の甲子園出場へ、古豪・前原が好発進した。エースの末吉が宮古工相手に5安打完封。打っても二回に先制の左越え適時二塁打を放ち、「気持ちで引かずに向かっていったのがよかった」と胸を張った。
一回に自己最速の137キロをマークするなど3者三振。相手の度肝を抜くと、二回以降は打たせて取る投球に転じた。カーブ、スライダー、フォークを巧みに操り、凡打の山を築いた。「一回は力でいって、その後は変化球で打ち取る。プラン通り」とうなずいた。
3月の春季沖縄大会が転機になった。準々決勝で、強豪の興南に3-4で惜敗。引き出しを増やそうとフォークの習得に着手した。お化けフォークを操る千賀(ソフトバンク)の動画を参考に、チームメートにも助言を仰ぎ、短期間で自分の武器にした。
1973年に春夏連続で、96年に夏の甲子園出場を果たした古豪も近年は低迷続き。今大会も興南、沖縄尚学、未来沖縄など私立勢が優勢な中、右腕は「私学を倒して甲子園に行きたい。自分たちの代で行ってやるつもりでやってきた」と22年ぶりの甲子園を見据えた。 (片倉尚文)
★史上最多56校出場
今年は記念大会のため、例年2代表の北海道と東京のほか、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡が2代表制となり、史上最多の56校が甲子園に出場する。