2018.6.15 13:00

【球界ここだけの話(1302)】DeNA・山崎&山下の同期コンビ インパクトある大号泣に隠された縁と絆

【球界ここだけの話(1302)】

DeNA・山崎&山下の同期コンビ インパクトある大号泣に隠された縁と絆

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サンスポ記者の球界ここだけの話
5月31日の楽天戦、延長十回にサヨナラ打を放ち男泣きしながらラミレス監督と抱き合うDeNA・山下=横浜スタジアム

5月31日の楽天戦、延長十回にサヨナラ打を放ち男泣きしながらラミレス監督と抱き合うDeNA・山下=横浜スタジアム【拡大】

 インパクトのある大号泣だった。DeNAの4年目、山下幸輝内野手(25)が5月31日の楽天戦(横浜)で延長十回に今季初安打をサヨナラ打で飾り、泣きに泣いた。

 「野球人生をかけた打席で打てて、しかもサヨナラとなってうれしかった。去年は守備でミスを繰り返して、自分の中ではラストチャンスと思っていた」

 野球で流した涙は国学院大4年時に、現チームメートの山崎(当時亜大)から放ったサヨナラ満塁弾以来だという。それでも、山下は「今回の涙は格が違う」と笑う。そして山崎もまた、山下の活躍に喜んでいた。

 「やっぱりうれしいですよ。同期入団ですからね」

 山崎は、その楽天戦の延長十回を1回無失点で切り抜け、山下のサヨナラ打で自身の今季初勝利を挙げた。山崎は亜大時代に山下から食らった一発を「もちろん覚えています。僕も打たれちゃいけない場面でしたからね。思い出深い試合です」と懐かしんだ。

 山下の涙の“伏線”となった守備でのミスとは昨年7月26日の阪神戦(甲子園)のこと。2点リードの九回一死一塁、守備固めで三塁に入った山下がゴロを捕球。併殺で試合終了と思われたが、二塁へ悪送球しピンチを広げた。最終的には試合に勝ったが、このプレーで山下は2軍へ降格。このときのマウンドにいたのが山崎だった。

 「あの試合もよく覚えています。幸輝(山下)がマウンドにきて『ごめんな』と。翌日に2軍に落ちて…苦しいシーズンだったと思います」

 そして山崎はすぐに、こう続けた。「でも、僕は彼に助けられたことも何度もあるんです」。その一つが2016年8月5日の中日戦、山崎が守護神として4試合連続で救援に失敗。九回途中で交代を告げられた山崎はベンチの後列の最端で涙を流した。

 その山崎の前に後輩の関根を連れてスッと立ったのが山下だった。山下は当時、「ヤス(山崎)がカメラに撮られないように立ちました」と説明。周囲の視線、中継カメラからの“壁”として山崎を守ろうとした。

 「同じ学年だし、同期入団だし、特別な存在です。いいチームメートだと思っています」。山崎は力強くうなずいた。「それにしても幸輝はずいぶんと泣いていましたね」。仲間のうれし涙は大歓迎だとばかりに笑った。(湯浅大)

  • ヒーローインタビューでも男泣きするDeNA・山下=5月31日、横浜スタジアム
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