【若さんのツバ目線】
若松勉氏【拡大】
先週ヤクルトは中日に3連敗した後、阪神に2勝1敗と盛り返すことができた。ここまでのセ・リーグは各チームが打線に力があるので、しばらくは混戦が続くとみている。先発投手が崩れたときには、打線の力でカバーして勝ちを拾っていってほしい。
目を引いたのは首脳陣の起用法だった。13日の阪神戦では3番のバレンティンを先発から外し、15日は4番の青木、5番の川端をベンチスタートと、大胆に休養を与えている。雄平が故障から復帰したことで厚みができ、選択肢も広がった。
とはいえ起用する側からすれば、打線の核となるクリーンアップの選手は簡単には外せないものである。監督、コーチ陣はシーズンを通してパフォーマンスを維持するため、主力にも休養を与えると決めたのだろう。新しい野球をみせてくれている。 (サンケイスポーツ専属評論家)