今年はあっという間に終わってしまった印象の桜だが、今週訪れた比叡山(滋賀・大津市)は参道こそ満開だったが山の上はまだつぼみ。いかに気温に左右される花なのかと思い知った。
携帯もスマホもない時代、大学入試などの合格を「サクラサク」と風情ある電報で伝えていた。今季のプロ野球では13人の新人が「サクラサク」、開幕1軍を勝ち取った。早くも勝利を挙げたり、スタメンで結果を残した選手もいる。一方で、キャンプから話題を集めた日本ハムの清宮幸太郎内野手らは無念の2軍スタートとなった。
開幕の数日前、イースタン・リーグに出場するロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(履正社高)に会った。2軍行きが告げられた際、「実力がないのは分かっていた。1日も早く上がってきたい」と語るその目は潤んでいた。しかし、久しぶりに見た安田の表情からは悲壮感が消え、実に晴れ晴れとして野球に打ち込む18歳だった。