2018.3.28 10:00

DeNAを退団した久保、去就は「幅広く考えています」

DeNAを退団した久保、去就は「幅広く考えています」

特集:
女子社員コラム 言わせて系
移籍・退団・引退
第80回全国高校野球選手権 開会式で肩を組む両エース 関大一の久保康友(左)と横浜の松坂大輔=平成10年8月6日撮影

第80回全国高校野球選手権 開会式で肩を組む両エース 関大一の久保康友(左)と横浜の松坂大輔=平成10年8月6日撮影【拡大】

 【女子社員コラム 言わせて系】第90回センバツ高校野球が23日に開幕した。早いもので、あの春から20年が経過した。1998年に横浜(神奈川)のエース・松坂大輔投手が、関大一(大阪)を4安打完封し、3-0で全国制覇を遂げた一戦だ。後に2004年のドラフト自由獲得枠でロッテに入団した久保康友投手との投げ合いを、当時アマチュア野球担当だった私は甲子園で取材していた。

 今年、松坂投手は中日に移籍。右肩手術も起因し、ソフトバンクに在籍した昨年までの3年間での1軍登板は1試合にとどまったことを考慮すると、今年のキャンプやオープン戦を垣間見た限りでの“復活”ぶりが純粋にうれしい。

 ふと思った。一方の久保投手はどうしているのだろう。昨年をもってDeNAを退団。プロ野球開幕が30日に迫る中、移籍先が聞こえてこない。そこで連絡をしてみた。

 「進路は変わらず未定です。トレーニングは自宅近くで体を動かす程度ですね。子供の学校行事に出たり、家族と一緒に過ごす時間をたくさん取っていますよ」。DeNA時代の4年間は横浜に単身赴任していた。関西の家族のもとに戻り、いいお父さんをしているそうだ。

 「進路を何かに絞ったというと、他の選択肢がなくなってしまうので幅広く考えています。NPBに行きたいといえば、野球以外の選択肢を含めたそれ以外がなくなる。だから“未定”のままなんです」

 高校時代に本人から聞いた言葉で、強烈に覚えていることがある。「自分がプロで通用するかどうかなんて、わかりません」。冷静な高校生だった。卒業後は松下電器に進み、力をつけてプロ入りした。

 当時の話を改めて聞くと「一軍で活躍できる確証がなければ意味がないので、もともと高校を出て、すぐにプロに行くことは考えていませんでした。あえていえば横浜と戦って、松坂と投げ合って、改めて強くそう思ったんです」。松坂が久保の人生に強烈な影響を与えてきたことを改めて知った。

 そして新聞やテレビを通じてみる松坂に「けがをしたつらさより、投げられる喜びが上回っているんだと思います。(自分が)彼の立場なら、辞めていると思います。でも松坂はそれぐらい楽しいんだと思います」とエールを送った。

 今年の球界は“松坂特需”に沸き、久保は通算100勝まであと3つに迫っている。さまざまな息吹の松坂世代の春。もう一度、同じ場所で花を咲かせる両雄を見てみたい。(文化報道部・山下千穂)

  • 第70回センバツ高校野球決勝戦の横浜-関大一戦。七回表一死、横浜高の松坂大輔が久保康友投手から右中間へ3ベース=平成10年4月8日撮影
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